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Wi-Fi通信の停止・中断を抑えるDFS障害回避アダプター、エレコムの法人向けアクセスポイント用オプション「WAB-EX-DFS」発売

 エレコム株式会社は、法人向けWi-Fiアクセスポイントに外付けできるDFS障害回避アダプター「WAB-EX-DFS」を8月上旬に発売する。価格(税別)は9980円。

 DFS(Dynamic Frequency Selection)は、周波数帯域を動的に変更することで、Wi-Fiでは、5GHz帯のうち気象レーダーや航空レーダーに優先して周波数帯域が割り当てられることを指す。

 WAB-EX-DFSは、こうしたレーダーからの電波を監視し、W53/W56のいずれかを使用していて影響を受ける場合には、通信を止めずに利用しているチャネルから別のチャネルへ移動することで、こうした機能を搭載しない製品では60秒ほど発生する通信の停止や中断を事前に回避する。

 アンテナは、5GHz帯用×1に加えて2.4GHz帯用×1も搭載しており、2.4GHz帯電波も常時監視して、電子レンジなどの影響を受けないよう、最適なチャンネルを定期的に高精度で選択するという。

 アクセスポイントとは100BASE-TXの有線LANで接続する。対応するアクセスポイントは「WAB-M2133」のみだが、今後、対応製品を拡充の予定。

 エレコムでは、DFS障害回避機能により、5GHz帯の利用がW52に集中することなく、使われていないW53/W56のチャネルを有効に活用できるようになる上、教育現場、工場、病院などでの業務やサービスの中断・停止リスクを軽減可能としている。

 本体サイズは70×70×23.5mm(幅×奥行×高さ)、重量70g。給電用USBケーブル、LANケーブル、設置用のネジと両面テープ、シリアルシールが付属する。