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Slack、日本法人の新オフィスお披露目、縁側や左官職人の手塗り壁など「和」テイスト満載

 Slack Japan株式会社は9日、東京・大手町に開設した新オフィスについて、報道関係者向けにお披露目を行った。当日は、米国本社にあたるSlack Technologies, Inc CEOのスチュワート・バターフィールド氏が来日。新オフィスの狙いなどを語った。

米Slack Technologies CEOのスチュワート・バターフィールド氏(中)、同エンタープライズプロダクト部門責任者のイラン・フランク氏(左)、Slack Japan株式会社カントリーマネージャーの佐々木聖治氏(右)

新オフィスは、皇居そばの高層ビル

 日本法人としてのSlack Japanが設立されたのは2017年11月。同月17日には、ビジネスコラボレーションツール「Slack」の日本語版を正式に提供開始しており、以後、日本展開を加速させている。

 新オフィスは、地下鉄・大手町駅直結の高層ビル「大手町パークビルディング」の17階に構えた。交通の便の良さはもちろん、皇居に隣接するという抜群の立地が特徴。従業員の執務スペースのほか、顧客コミュニケーションのための会議室、セミナールームなども多数用意されている。

新オフィスの一角にあるカフェスペースで、報道関係者向けのプレゼンが行われた
カフェスペースからはこの眺望。皇居はもとより、富士山まで望める

 室内デザインは「和」のテイストをふんだんに盛り込んだ。床面積は約1400平方メートルで、約80名程度の従業員が収容可能。また、福利厚生の一環として、マッサージルーム、乳幼児の保護者の利用を想定した「マザーズルーム」も社内に設けられている。将来的には、社内の一部をコワーキンスペースとしてパートナー向けに提供したいという。

リアルなコラボレーション拠点に

 Slack Japanカントリーマネージャーの佐々木聖治氏によると、東京オフィスはSlackにとって世界で10番目となる拠点。Slack日本語版は2017年11月にローンチしたが、それ以前から英語版を利用している日本国内ユーザーも多いという。「Slackはデジタルなサービスであるが、物理的な、リアルなコラボレーション拠点を設けることができた。これからはお客様とSlackのメンバーが繋がり、新しい働き方の場として使っていきたい」。

 新オフィスのデザイン上のコンセプトとなっているのが「縁側」だ。その名の通り、家屋の外と内を繋ぐイメージが投影されている。実際には、窓際に設けられた廊下状のスペースとなっていて、あえて天井を低くし、黒い漆喰で塗装することにより、自然光を最大限に生かすようにした。

新オフィスの核とも言える「縁側」

 新オフィスの縁側は、異なる機能の施設間を行き来する通路としての役割もある。周辺には会議室やカフェ、コワーキンスペースなどが配置されている。

縁側は奥まで伸びている
カフェスペース、コワーキングスペースの様子(プレスリリース画像より)

 佐々木氏のお気に入りポイントは、オフィスの壁。そのほとんどすべてが左官職人による手塗りだという。

日本庭園風の通路も

従業員1人に、1つのデスクワークスペース

 ちなみに今回のお披露目では、従業員の執務スペースは非公開だった。だたし、考え方として、Slackのオフィスは世界各国どこであっても、従業員1人に1つのデスクワークスペースを必ず割り当てているのだという。Slackによるチャットはフル活用しつつも、実際の対面によるコミュニケーションもおろそかにしていないというわけだ。

カフェエリアの入り口にはこんなサインが。壁の風合いも左官職人による手塗りなので、独特だ