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月額780円でVPN付きの公衆Wi-Fiサービス「bizhub Spot」、ビジネス用にコニカミノルタとWi2が10日提供開始

 コニカミノルタ株式会社と株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)は、ビジネス向けに高いセキュリティを備える公衆Wi-Fiサービス「bizhub Spot」を4月10日より提供する。

 bizhub Spotは、カフェやファミリーレストラン、主要な鉄道駅・車両、一部の企業来客者用スペースなど10万以上のアクセスポイントで利用できる公衆Wi-Fiサービス。ノートPCなどの端末を開くだけで、操作不要で自動的に接続できる。

 利用にあたってはウェブサイトからの申し込みが必要で、料金は1ユーザーあたり月額780円となり、5ユーザーから申し込み可能。Windows、macOS、Android、iOSの各OSで、IDとパスワードを既存のPC・スマホ・タブレットに登録するだけで利用が可能。専用の法人向けの管理者用画面から、社員用アカウントの管理・通知などを行える。

 主要なエリアでは、AES暗号化とサーバー証明書に対応したEAP-TTLS認証を用いたWPA2エンタープライズ方式が利用可能で、これにより無線区間の盗聴やSSID偽装などのリスクからビジネスのデータを保護できる。このように企業内のWi-Fiと同等の高いセキュリティを備え、法人利用に特化した国内初のサービスだという。

 通信量の制限はないため、テザリング、大容量ファイルの共有、リモートデスクトップ、ビデオ会議などでも安心して利用可能。携帯電話回線によるテレワークで課題となる通信制限の問題を解消できるとしている。

 このほか、自宅や海外など、bizhub Spot以外のWi-Fi通信において、通信経路を暗号化することでセキュリティを高めるVPNサービスも標準付帯する。WindowsとmacOSではインターネット接続完了後にワンクリックで利用できるほか、AndroidとiOSではアプリをインストールすれば、Wi-Fiの暗号化状態に応じてVPNを自動接続する。

 コニカミノルタでは提供の背景について、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、在宅勤務に取り組む企業が増えている中、Wi2が提供している「ギガぞうWi-Fi」の高セキュリティ・高品質で使い放題の公衆Wi-FiとVPNインフラに着目。これを、企業向けとして一部仕様を変更するとともに、コニカミノルタが自社での経験を生かして開発した法人専用機能を追加したとしている。

 そして、bizhub Spotにより、テレワークの導入や運用で課題となっている、社外で利用するモバイル通信のコストや通信量制限を解消でき、サービスの提供を通じてテレワークの通信に悩む企業の課題解決に貢献するとしている。