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長野県が「ワーケーションEXPO@信州」を11月5日・6日に開催、「リゾートテレワーク」の体験会も県内6市町村で実施

参加者を募集、オンライン展示会も閲覧可能

「ワーケーションEXPO@信州」公式ページ

 長野県は、イベント「ワーケーションEXPO@信州」を11月5日・6日にオンラインおよびオフラインで開催する。ワーケーションの受け入れ事例など各地の取り組みを紹介する「ワーケーションフォーラム」を軽井沢から配信するほか、県内の6市町村では実際にワーケーション関連施設の視察やテレワーク体験などが行える「信州リゾートテレワーク体験会」を実施する。

 これに先立ち10月14日からは、オンラインで閲覧できる「バーチャルブース展示会」がスタートした。長野県内の自治体はもとより、北海道や和歌山県、三菱地所など、ワーケーション受け入れの取り組みに積極的な全国の30以上の自治体・企業が出展。各地の事例をチェックできるほか、自治体・企業の担当者にオンライン商談の申し込みも行える。

 ワーケーションフォーラムおよびバーチャルブース展示会の参加費は無料。ワーケーションEXPO@信州の公式ウェブページで参加登録を受け付けている。今回のイベントはオンラインイベントプラットフォーム「EventHub」を用いており、参加登録完了後、参加者ごとにマイページが用意され、そこからワーケーションフォーラムやバーチャルブース展示会を聴講・閲覧可能だ。

 一方、信州リゾートテレワーク体験会については、問い合わせフォームから別途、申し込む必要がある。参加費は体験会のプランごとに異なり、宿泊先などは参加者自身で手配する必要がある。

「信州リゾートテレワーク」公式サイト

 長野県はかねてより、リゾート地において仕事と余暇を両立する新たなライフスタイル「信州リゾートテレワーク」を推進。ワーケーションの受け入れに積極的に取り組んでおり、県内12のモデル地域となる各自治体の受け入れ体制の整備などをサポートしてきた。また、2019年には、同じくワーケーションに積極的な和歌山県の仁坂吉伸知事と、長野県の阿部守一知事が呼び掛け人となり、「ワーケーション自治体協議会(WAJ)」を設立している。

 今回開催するワーケーションEXPO@信州は、ワーケーションに関心のある企業と、その受け入れに積極的な地域をつなぐきっかけや場を提供し、仕事と休暇を両立する新たな働き方・ライフスタイルの実践に向けた取り組みを後押しすのが狙い。長野県が主催し、WAJと一般社団法人日本テレワーク協会の共催により開催する。

「逆参勤交代」でワーケーション加速!?フォーラムでは、小泉進次郎環境相からのメッセージも

 ワーケーションフォーラムは、11月5日の13時30分~17時、軽井沢プリンスホテルで実施。Withコロナ時代におけるワーケーションを考える講演やパネルディスカッション、事例発表が行われ、オンラインで配信される。

「ワーケーションフォーラム」出演者(一部)

 「ニューノーマル時代の地域価値の創造の形~『リモートワーク』の真価~」と題して総務省の箕浦龍一氏(大臣官房サイバーセキュリティ・情報化審議官)が、「逆参勤交代で信州リゾートテレワークを加速する」と題して株式会社三菱総合研究所の松田智生氏(未来共創本部主席研究員)が講演するほか、小泉進次郎環境大臣、WAJ会長を務める仁坂吉伸和歌山県知事のビデオメッセージも配信。「ワーケーションで実現する地方創生」と題したパネルディスカッションも行われる。

 事例発表では、一般社団法人軽井沢観光協会会長で軽井沢リゾートテレワーク協会会長も務める土屋芳春氏、「信濃町ノマドワークセンター」の開設に携わった特定非営利活動法人Nature Service共同代表理事の赤堀哲也氏、富士見町のコワーキングスペース「富士見 森のオフィス」を運営するRoute Design合同会社代表の津田賀央氏が登壇し、それぞれの地域での取り組みを紹介する。

県内各地でワーケーションの「体験会」、参加者を募集~諏訪・千曲・軽井沢・富士見・山ノ内・白馬の6市町村

 ワーケーションEXPO@信州にあわせて現地での体験会を実施するのは、諏訪市、千曲市、軽井沢町、富士見町、山ノ内町、白馬村の6市町村。ワーケーション関連施設の視察、テレワーク体験のほか、その地域で楽しめるアクティビティなどの紹介・体験も行われる。

 現在発表されている体験会のプラン・募集要項は以下のとおり。白馬村は追ってプランを発表する予定だ。

諏訪市

千曲市

軽井沢町

富士見町

山ノ内町

【記事更新 2020年10月15日 13:30】
 富士見町のワーケーション体験会のプランの情報・リンクを追加しました。

「バーチャルブース」で商談も可能、全国の自治体31地域・企業2社が出展

 バーチャルブース展示会は、すでに10月14日よりスタートしており、ワーケーションEXPO@信州への参加登録を行えばすぐに利用できる。出展する自治体・企業がそれぞれワーケーションあるいは移住などに関する施策や受け入れ体制などに関する情報を提供。資料のダウンロードも行える。

 各自治体・企業のワーケーション関連事業の直接の担当者も明示されており、EventHubのメッセージ機能によるやり取りやオンライン名刺交換にも対応。また、ワーケーションEXPO@信州の開催当日である11月5日・6日には、担当者とオンラインで面談できる商談会の枠も設けるという。

EventHubのマイページから「バーチャルブース展示会」の各出展者の情報にアクセスできる

 バーチャルブース展示会の出展自治体・企業は以下のとおり。なお、10月14日現在、まだ情報を掲載していない自治体・企業も一部あり、順次コンテンツを追加していくという。

  • 北海道、北海道ニセコ倶知安町
  • 神奈川県逗子市
  • 静岡県静岡市/南伊豆町
  • 長野県、長野県長野市/駒ケ根市/小諸市/佐久市/諏訪市/千曲市/茅野市/飯綱町/軽井沢町/木曽町/信濃町/立科町/富士見町/山ノ内町/白馬村
  • 新潟県妙高市
  • 福井県福井市/鯖江市
  • 京都府舞鶴市
  • 三重県
  • 和歌山県
  • 鳥取県、鳥取県鳥取市
  • 長崎県五島市
  • 鹿児島県
  • 三菱地所株式会社
  • 軽井沢プリンスホテル