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2020年12月のEC系フィッシングサイトは907件、前年同月比で553%増加

BBSSインターネット詐欺レポート

 BBソフトサービス株式会社(BBSS)は、フィッシング詐欺対策ソフト「詐欺ウォール」で検知したデータに基づく2020年12月の「インターネット詐欺リポート」を公表した。

 ECサイト事業者をかたるフィッシングサイトは907件で前年同月(2019年12月)比では553%増加している。

 BBSSによると、年末のボーナス商戦でECサイト利用者数、クレジットカード利用者数が増加し、それにつけ込むかたちでECサイト事業者をかたるフィッシング詐欺が増加した可能性があるという。

ECサイト事業者をかたるフィッシングサイト数(月次比較)
ECサイト事業者をかたるフィッシングサイト数(年次比較)

 このほか、クレジットカード会社をかたるフィッシングサイトは、534件だった。前年同月(2019年12月)比では489%増加している。

クレジットカード会社をかたるフィッシングサイト数(月次比較)
クレジットカード会社をかたるフィッシングサイト数(年次比較)

 なお、フィッシングサイトで盗用されたブランドの上位10件は以下のようになった。

1位:楽天
2位:Amazon
3位:三井住友カード
4位:auじぶん銀行
5位:JCB
6位:アプラス
7位:Microsoft
8位:au
9位:Outlook Web App
10位:オリコ

 フィッシング詐欺では、実在する社名やブランド名をかたるメールやSMSから、偽サイトにアクセスさせ、ID・パスワードなどのログイン情報やクレジットカード情報などの個人情報を詐取する。

 BBSSは、ログインを促す不審なメールやSMSを受信した場合は、あらかじめブックマークした正規のURLからウェブサイトへアクセスするよう呼び掛けている。