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国家公務員採用試験の総合職に新区分「デジタル」。人事院が予定を発表

 国家公務員採用試験の総合職試験に「デジタル」区分を新設すると、人事院は26日、発表した。「デジタル庁(仮称)」の設置を見据え、要請が行われていたことに対応したもの。

 2020年12月に閣議決定した「デジタル社会の実現に向けた改革の基本方針」にて、デジタル社会への対応、政策や組織のあり方の変革を伴う社会全体のDX実現のため、高度情報通信ネットワーク社会形成基本法(IT基本法)の全面的な見直しやデジタル庁(仮称)の設置が示されていた。この方針に基づく要請を受けた人事院が予定を発表したかたちとなる。

人事院の発表資料

 あわせて国家公務員採用試験の一般職試験においても、試験内容の見直しを行ったうえで「電気・電子・情報」区分を「デジタル・電気・電子」区分とするとしている。デジタル区分等の概要や試験問題例は、人事院の「国家公務員採用情報NAVI」で公開されている。

 なお、「デジタル庁創設に向けた準備サイト」では、技術者や広報担当者などプロフェッショナル人材の中途採用の募集が27日より開始されている。

2022年度導入予定のデジタル区分の試験問題例(人事院「国家公務員試験採用情報NAVI」より)