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Synology、NAS用OS「DSM7.0」正式版を7月13日にリリース

 Synologyは、NAS用OSの最新バージョン「DSM(DiskStation Manager) 7.0」を7月13日に提供する。

 DSM 7.0では、最大1PB(ペタバイト)までのボリュームを新たにサポートするほか、セキュリティ、システム管理機能を強化。また、データコラボレーションの改善にも重点が置かれている。

 セキュリティ面では、ユーザーアカウントのセキュリティを強化する「Secure SignIn」を搭載。Android/iOS向けの「Synology Secure SignIn」アプリや、Touch ID、Windows Helloなどのハードウェアセキュリティキーを利用した2要素認証、またはパスワードなしのログイン方法が選択可能となる。

Secure SignInのイメージ

 システム管理においては「Active Insight」を搭載。登録した全てのNASを1つのダッシュボードに表示し、動作状況やイベントの通知を常にモニタリングできる。ダッシュボードはPCのウェブブラウザーやスマートフォンアプリで利用できる。

Active Insightのダッシュボード

 コラボレーション向けには、NASを制御する「Synology Drive Admin Console」を搭載。ホワイトリストによるファイルへのアクセス制御やパスワードを利用した共有の制御ができるほか、共有ファイルの利用状況の追跡や、共有設定の変更履歴の追跡も行える。

 このほか、新たな写真管理アプリ「Synology Photos」も搭載。既存の「Photo Station」と「Moments」を統合したもので、PCのブラウザーやモバイルアプリから直感的な操作で画像を検索したり、自動でアルバムを生成したりできる。

Synology Photos

 また、DSM 7.0の提供開始に合わせ、「C2 Identity」、「C2 Password」、「C2 Transfer」、「C2 Backup」の4つのクラウドソリューションの提供が開始される。

 C2 Identityは複数拠点にまたがったドメイン管理をシンプルにするハイブリッドクラウド型ディレクトリサービス。C2 Passwordはパスワードマネージャー、C2 Transferはセキュアなファイル共有、C2 BackupはエンドポイントとSaaSクラウドサービスのバックアップのソリューションとなる。

 なおDSM 7.0は、同社製NASのJ/Value/Plusシリーズ向けに提供される。XS/SA/FSの各シリーズ向けには、2021年第4四半期以降の提供が予定されている。