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7月の「中小企業魅力発信月間」に合わせ、Googleがツールを提案

売上向上や顧客獲得など目的別の利用方法も学べる

 グーグル合同会社(Google)は7月1日、中小企業の宣伝や販促・集客に役立つ自社のツール、および無料のラーニングプログラムを集めたウェブページを、同社のウェブサイト「Grow with Google」で公開した。7月の「中小企業魅力発信月間」に合わせたものとしている。

 Googleでは、中小企業のデジタル施策に活用できるツールを複数提供しているが、適切に選定し導入・活用するには、ある程度の知識が必要になる。このたび公開されたウェブページでは、「ECで売上をあげる」「新規顧客を獲得する」「海外ユーザーにアピールする」「店舗に集客する」という4つの目的から適切なツールを見つけ、活用方法を学んだり、事例を見たりできるようになっている。

目的別のメニュー
無料のラーニングプログラムを視聴できる

 紹介されているツールは、デジタル広告サービス「Google広告」と、Googleマップなどで表示される店舗情報をオーナー自らが管理・編集できるサービス「Googleマイビジネス」が中心。その他のサービスを組み合わせながら販促や集客に役立てる方法を、同社が提供する無料のオンラインセミナーで学ぶことができる。

 Grow with Googleでは、このほかにも多くのツールやトレーニングプログラムが紹介されている。メニューの「ストーリー」からは、自治体、自社、観光業、学校など、さまざまな企業や組織におけるGoogleのツール活用事例を動画で見ることができる。

「ストーリー」で紹介されている事例の動画

 同日に、Googleマイビジネスの店舗情報である「ビジネスプロフィール」を分析する「店舗のビジネスプロフィール分析ツール」も公開された。店舗の名前を入力すると、現在Googleマップやウェブ検索で店舗を検索したときにどのような情報が表示されるか確認したり、お店の情報に関してユーザーがどのような行動をしているかを見たりできる。

 例えば、店舗を訪問したユーザーの行動に基づき「顧客の5人中4人は検索エンジンを使って、営業時間、住所、連絡先情報を見つけています。」のような情報が表示され、より集客力を高めるためにGoogleマイビジネスを活用する方法が提案される。

「店舗のビジネスプロフィール分析ツール」では、自店舗の情報をGoogleのユーザーがどのように利用しているか確認できる

 中小企業魅力発信月間は、中小企業基本法の公布・施行日である7月20日にちなんで2019年に制定された。経済産業省、中小企業庁など関係省庁を中心に、全国で中小企業に関係するイベントが予定されている。なお、7月20日は「中小企業の日」とされている。