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「持続可能な漁業」と「生鮮流通のDX」を目指す2社が協業、IoT・AI技術を活用した養殖真鯛を販売

ウミトロン株式会社による国内初のASC認証鮮魚を、株式会社フーディソンが販売

 水産養殖事業者向けデータプラットフォームサービスの開発・提供などを手掛けるウミトロン株式会社と、生鮮店やECサイトを展開する株式会社フーディソンは7月9日、ウミトロンのシーフードアクション「うみとさち」による養殖真鯛を、フーディソンの店舗やECサイトで販売開始した。

 ウミトロンの「うみとさち」は、水産に関係するサプライチェーン全体で協働し、持続可能な水産業の実現を目指すアクション。「うみとさち」の養殖真鯛は、同社が開発したスマート給餌機「UMITRON CELL(ウミトロンセル)」を用いて養殖されており、環境に負担をかけずに地域社会に配慮して操業する水産物養殖業の認証制度「ASC(Aquaculture Stewardship Council:水産養殖管理協議会)」の認証を日本で初めて取得している。

 UMITRON CELLは、スマートフォンによる遠隔操作での給餌や魚群行動のリアルタイムモニタリングができることが特徴。AIによって魚群の食欲を解析し、給餌を最適化する機能などを搭載している。

IoT・AI技術を活用したスマート給餌機「UMITRON CELL」

 フーディソンは、生鮮流通のDXの推進をミッションに、都内に鮮魚販売店「sacana bacca」、飲食店向けEC「魚ポチ」、ECサイト「魚ポチ宅配便(ウオタク)」、ネットスーパー「perrot」などを展開する。今回、両社の協業により「うみとさち」養殖真鯛の販売が実現したかたちとなる。

 養殖真鯛の販売は、都内に展開している魚屋「sakana bacca」全店で7月18日まで、「魚ポチ」「perrot」では7月27日出荷分まで、「うおポチ宅配便(ウオタク)」では7月22日着分まで行われる。