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ベネッセが教育・介護ベンチャー向けファンドを設立、50億円規模

エンジニア養成スクールのコードクリサリスジャパンなどに出資予定

 株式会社ベネッセホールティングスは11月5日、教育・生活・介護領域やデジタルトランスフォーメーション(DX)関連ベンチャーを対象とした投資ファンド「Benesse Digital Innovation Fund(DIF)」を設立した。エンジニア養成のブートキャンプなどを提供するコードクリサリスジャパン株式会社、音声認識AI開発などを手掛けるHmcomm(エイチエムコム)株式会社などへの出資を予定しているという。

 ベネッセでは中期経営計画に「コア事業の進化」と「新領域への挑戦」を掲げており、その中心的な戦略に「DXの推進」を位置付けている。DIFは50億円の投資枠を持ち、教育・生活・介護領域やDX関連ベンチャー企業への出資を行うことで、既存事業におけるDXのさらなる推進と、ベンチャー企業との新規事業の共創を目指すとしている。

 同社では、コードクリサリスジャパンとの共創に関して、コードクリサリスが持つ商品力と、ベネッセがオンライン学習プラットフォーム「Udemy」で蓄積したマーケティング力によるシナジーを想定しているという。

 また、Hmcommに関しては、「進研ゼミ」「こどもちゃれんじ」のような教材や、介護事業などにおけるデータ利活用やAI開発のスピードアップのほか、音声認識技術を活用したコールセンターや法人営業業務の効率化を想定している。

 同社では、DIFからの出資受け入れや協業を検討する企業からの連絡を呼び掛けている。