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「ジャパンキャンピングカーショー2022」開幕直前!! 写真で振り返る「ハイエース」のテレワーク向けカスタム3選!

国内最大級のキャンピングカーショーが2月10日~13日開催

 「ジャパンキャンピングカーショー2022」が2月10日~13日、幕張メッセ国際展示場(千葉市美浜区)で開催される。入場料は前売りで大人800円、小人(小・中学生)500円、当日券は大人1000円、小人(小・中学生)600円。また、新型コロナウイルス感染対策として、来場者の連絡先の登録や分散入場をお願いしている。詳しくはイベントサイトにてご確認いただきたい。

 国内最大級のキャンピングカーの展示会イベントということで楽しみにしている方も多いと思うが、「それまで待てない!」というハイエースファンのために、昨年4月に開催された前回の「ジャパンキャンピングカーショー2021」の展示の中から、ハイエース関連のカスタマイズ事例を写真で振り返ってみたい。

テレワークにも使いやすいハイエースカスタマイズを振り返る

 ハイエースは、言わずと知れたトヨタ自動車のキャブオーバー型ワンボックスカーだが、その活躍の場は商用バンとしての用途にとどまらない。キャンピングカーのベース車両としての活用事例のほか、コロナ禍を受けたテレワーク(リモートワーク)や、休暇中の旅先などでテレワークを行なう“ワーケーション”の際のワークスペースあるいは移動オフィスとしても提案されている。本記事では、IT界隈の話題を扱っているINTERNET Watchならではの視点で、そうしたニューノーマルなハイエースのカスタマイズ車両などをまとめている。

※ここで紹介する車両の詳細については、関連記事を参照ください。なお、写真・内容等は昨年4月に開催された前回の「ジャパンキャンピングカーショー2021」のものであり、今年の展示ではありません。また、商品の販売・サービスの提供がすでに終了しているなど、現在の状況とは異なる場合もあります。

ケイワークス、ワーケーションにピッタリのモバイルオフィスカー

ケイワークスがモバイルオフィスカーとして出展したハイエース

 ケイワークスが展示していたのは、従来のキャンピングカーとは一線を画す「モバイルオフィスカー」だ。

 車内はオフィスのような落ち着いた雰囲気となっており、仕事がしやすいよう広めのデスクや大きめのディスプレイ、さらにリチウムイオンバッテリーを用いたサブバッテリーで電源を強化。また、エンジンを切ったままでも使えるエアコンやFFヒーターなども装備することで、真夏や真冬でも快適な仕事環境を実現できる。加えてハイエースベースのモデルでは水平ポップアップルーフを採用。室内高は180cmとなり、立って移動することも可能だ。

 実際、建設現場での移動オフィスなどとしても活用され、企業からも多くのオファーがあるとのこと。場所を選ばず仕事をしたい個人ユーザーにとっても、魅力的なモデルと言えそうだ。

一般的なキャンピングカーと比べ、デスクスペースなどを広くして仕事のしやすさを優先したモバイルオフィスカー
エンジンを掛けなくても使える冷房。排熱は社外に出せる形で取り付けられる
こちらもエンジンを掛けずに使えるFF式ヒーター。燃料はエンジンと共用している
冷蔵庫も装備。夏場に飲み物を冷やしておくこともできる
インバーター搭載で車内で100Vのコンセントを利用できる
サブバッテリーはリチウムイオンとすることで安定した電源を確保
社外から電源をとれる外部電源。また、ルーフにソーラーパネルを装備することもできる
水平にポップアップするルーフを採用
水平ポップアップにより、頭上空間を確保
余裕のある頭上空間で車内を立って移動したり着替えたりもしやすい

トイファクトリーの「MOBILITY UNIT HACO×HACO」が実現する自由なレイアウト

使い方にあわせて自由に組み合わせができるトイファクトリーの「MOBILITY UNIT HACO×HACO」

 キャンピングカーというと、一般的には専門のビルダーがベース車に架装し、場合によっては構造変更などの手続きをして作られるが、制作にはその分、時間とコストがかかってしまう。

 トイファクトリーの「MOBILITY UNIT HACO×HACO」は、ハイエースの荷室部分にフィットするように作られた、いわば専用家具のキット。大小さまざまなユニットが用意されており、それらを組み合わせることで、自由に車内空間を作ることができるというもの。

 ベースボードだけは車体へ加工しての取付けが必要となるが、それ以外はDIYでも脱着が可能。あくまで荷物という扱いなので、構造変更といった手続きも必要もなく、キャンピングカーを作るよりもコストも時間も抑えられる。ポップアップルーフやFFヒーターといった装備は付かないが、まずは手軽に楽しんでみたい人にオススメと言えるだろう。

テレワークや移動オフィスなどとしての利用を想定した組み合わせ例
リアゲートを開けたところに棚を設ければ移動販売のようなスタイルも
床面もフラットになる。サブバッテリーなどはないが、展示車ではポータブル電源を組み合わせていた
背の高さなどが異なるバリエーションが用意され、ベースボードを介して車体に固定される

ミニバンからの乗り換えにもオススメなアルフレックス「C's NEX SPORT」

アルフレックスの「C's NEX SPORT」は、キャンピングカーでありながら多人数乗車や荷物の積載性など日常使いに優れるモデル

 キャンピングカーの中でもとりわけハイエースベースのモデルが流行っているのは、コンパクトなボディで普段使いもしやすいからだ。ハイエースのサイズバリエーションはいくつかあるが、もっともコンパクトなバンタイプだと、5ナンバーミニバンとほぼ同じボディサイズ。狭い路地はもちろん、地下駐車場や自走式の立体駐車場などでもサイズを気にしなくて済む。

 アルフレックスの「C's NEX SPORT」も、そうした普段使いのしやすさを強調したモデルだ。席を前向き3列とすることで、ボディサイズによって7名乗車(標準ボディ)と8名乗車(ワイドボディ)を実現。さらに、ロングシートレールによってシートアレンジの幅も広く、シートを前方にスライドさせることで高い積載性も確保する。また、もともとが商用バンで乗り心地が悪いため、乗り心地を重視したサスペンションに交換しているのも魅力だ。

 小ぶりなシンクなど、キャンピングカーとしての装備は控えめになるが、シートアレンジとマットの組み合わせによって、ポップアップルーフなどを使わずに4名程度の就寝を実現している。機能を絞り込むことで普段使いのしやすさと車中泊性能を上げた好例と言えるだろう。

ミニバンのような前向き3列シートで普段使いでの多人数乗車を実現
2列目、3列目シートは対座にしたりフラットにしたりできる。さらに後方にマットを置いて2段ベッドを作ることも
後方マットをテーブル代わりにすれば仕事もできる。仕事優先で硬いボードにしてもよいだろう
小ぶりではあるがシンクも用意
ノーマルでは乗り心地の悪いサスペンションを乗り心地重視のものに変更

ジャパンキャンピングカーショー2022 開催概要

会期:2022年2月10日~13日
開場時間:10時~18時(※10日は11時開場、13日は17時閉場)
会場:幕張メッセ国際展示場 ホール1・2・3・4(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)
入場料:
 前売り 大人800円、小人(小・中学生)500円
 当日券 大人1000円、小人(小・中学生)600円
主催:ジャパンキャンピングカーショー2022実行委員会

国内最大級のキャンピングカーショーが幕張メッセで今週開幕

 INTERNET Watchでは、ジャパンキャンピングカーショーの展示会レポート記事のほかにも、ハイエースに関するテレワーク/ワーケーション視点での記事を多数掲載している。興味のある方は関連記事もぜひ参照してほしい。