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国内初となるZoomと連携した公共施設、妙高高原にテレワーク施設「MYOKO BASE CAMP」が7月オープン
新潟県妙高市が開設、サウナやチェアリングも提供予定
2022年6月22日 08:15
新潟県妙高市は7月1日、妙高高原に「妙高市テレワーク研修交流施設『MYOKO BASE CAMP』」(新潟県妙高市大字関川2228番1)をオープンする。コワーキングスペースやシェアオフィススペース、時間貸しの会議スペースなどが設けられており、「国立公園内の自然に触れながら、『働く、観光する、遊ぶ、交流する』など、多様な役割を担う施設だ」(妙高市)としている。
「Powered by Zoom」の認定施設であることが特徴。妙高市は2021月5月、Web会議サービス「Zoom」を提供する米Zoom Video Communicationsの日本法人であるZVC JAPAN株式会社らと、地域DXに向けた事業を展開していくことで連携協定を締結している。MYOKO BASE CAMPの開設もその一環であり、Zoom社の監修の下、デスクやワークチェア、Web会議をより効率的にできる「Zoom Rooms」などのソリューションを導入した。
妙高市によると、Zoom社と連携してデザインされた公共施設は国内初だとしている。
妙高高原・いもり池そばに立地、国立公園の自然に触れながら働く場所に
MYOKO BASE CAMPは、関係人口創出・拡大のため施策の一環としてワーケーションの受け入れ事業を推進している妙高市が、その拠点とすべく開設した。国立公園地内の妙高高原・いもり池そばに立地しており、隣接する「妙高高原ビジターセンター」などの周辺施設とも連携したアクティビティも予定。また、MYOKO BASE CAMPを運営・管理する一般社団法人妙高ツーリズムマネジメントの自主事業として、チェアリング(折りたたみ椅子を持ち出し、自然の中で仕事や飲食、読書、会話などを楽しむこと)やサウナなども施設利用者向けに提供する予定だ。
妙高市では「首都圏など都市部企業やフリーランス、起業を考えている方などが快適に働ける環境として、コワーキングスペースやシェアオフィススペースなどを備えるとともに、ワーケーション事業や都市部企業と市内企業とのビジネスマッチング事業などの各種事業を行う」としており、「この施設を活用し、首都圏等から妙高市に新たな人の流れを加速させ、関係人口を創出しながら、地域課題の解決やローカルイノベーションの創出など、新たな価値の創造を目指す」としている。
MYOKO BASE CAMPの開館時間(予定)は、4月~10月が8時~20時、11月~3月が9時~18時(休館日の12月29日~1月3日を除く)。利用料金は、コワーキングスペースが1人100円/30分、1000円/日、1万円/月、ワークスペースが1区画1万8000円/月、シェアオフィススペースが固定席1席につき2万円/月。3室ある会議スペースの利用は250円~1000円/30分で、コワーキングスペース/ワークスペース/シェアオフィススペース利用者の場合は50円~250円/30分と割引になる。
これらワークスペースのほか、MYOKO BASE CAMPの1階にはコミュニティスペースやキッチンもあり、カフェを営業。施設利用者のほか、観光客や地元住民らが休憩や交流できる場所として提供する。
なお、オープン初日の7月1日はマスコミ向けの説明会。2日・3日が一般向けの見学会となっており、入館無料で自由に見学できる。また、オフライン(現地)とオンライン(Zoom)による利用者・入居者向け説明会も、1日~3日に計5回実施する。
グランドオープンは7月16日となっており、記念式典・イベントのほか、“越境人材(インタープレナー)”をテーマにしたセミナーも開催する。