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「週刊少年ジャンプ 1984年第51号」の無断複製物を18万円で販売、著作権法違反の疑いで男性逮捕

正規品とは綴じ方に違い。当時はホチキス製本――集英社が海賊版に注意呼び掛け

 石川県津幡警察署や県警察本部サイバー犯罪対策課などが11月8日、権利者に無断で複製された漫画雑誌を販売していた東京都墨田区の50歳の男性を、著作権法違反(みなし侵害)の疑いで逮捕した。一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)が10日、発表した。

 ACCSによると、この男性は今年4月5日、集英社が編集著作物として著作権を有する漫画雑誌「週刊少年ジャンプ 1984年第51号」の無断複製物をネットオークションを通じて石川県内の購入者に対し、代金18万1000円で販売していたという。

 集英社では「当時の正規雑誌はホチキスを用いて綴じているが、本件海賊版は糊付けであるといった違いが確認された。海賊版には注意して欲しい」と注意を呼び掛けている。

 週刊少年ジャンプは、1994年10号(2月21日号)まで製本にホチキスが使われていたのだという。同誌公式サイトでは、同誌編集部からのお知らせとして、1984年第51号の表紙写真やホチキスどめ部分の拡大写真を掲載し、正規品の特徴を紹介。集英社が悪質な著作権等侵害行為に関しては刑事・民事両面で厳しく対応していることなども説明している。

 週刊少年ジャンプの1984年第51号は、鳥山明氏の「ドラゴンボール(DRAGON BALL)」の新連載がスタートした号として、ネットオークションなどでかなりの高値で取引されている模様だ。同誌編集部では「海賊版などのコピー商品を購入された場合、集英社では、返品・交換・真贋鑑定などの対応はいたしかねます」とし、購入の際は十分注意するよう呼び掛けている。

一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)の発表情報