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AV over IPの中心は「スイッチ」―ネットギアがパートナー向けイベントで動向を解説

AV over IPの機器構成

 ネットギアジャパン合同会社は、AV over IPソリューションを提案するシステムインテグレーターのパートーナーに向けたイベント「AV over IPパートナーサミット 2023」を、2月21日・22日に、対面とオンラインのハイブリッド形式で開催している。ここでは、ネットギアによるオープニングセッションの内容を紹介する。

 AV over IPとは、映像や音声をIPネットワークで伝送する技術。米Netgear CEOのパトリック・ロー氏は「3年前からパートナーと一緒ににAV over IPをプッシュしている」と説明した。そして、近年いちばん有名なAV over IPの応用例として、サッカーのワールドカップで注目されたVAR(Video Assisted Referee:映像を見ながらフィールドの審判員をサポートする審判員)を挙げた。

「会議のバーチャル化」などAudio Visual5つのトレンド

 続いて米NetgearのVP AV over IP事業責任者のリチャード・ジョンカー氏が、「Audio Visualにおける5つのトレンド」を解説した。

 1つ目は、「ハイブリッドな働き方&会議のバーチャル化」。昨今普通になっているように、オフィスでもリモートからでも仕事ができることだ。

「ハイブリッドな働き方&会議のバーチャル化」

 2つ目は、「バーチャルプロダクション&メタバース」。グリーンバックではなく、実際に映像が表示されるLEDスクリーンの前に人物を配置する「インカメラVFX」により、1台のカメラで撮影でき、ポストプロダクションが不要になる。

「バーチャルプロダクション&メタバース」

 3つ目は「スタジオ、ビデオ会議システム、ライブストリーム&クラウド」。クラウドを活用してイベント会場からの映像とスタジオとを合成することで、大きなスタジオから小さなストリーミングスタジオに置き換わるという。

「スタジオ、ビデオ会議システム、ライブストリーム&クラウド」

 4つ目は「テレビの終幕」。ここでいう「テレビ」とは、一方的に配信するだけのリニアブロードキャストを指す。それに対して今後は、たとえばスポーツ中継でゲームのように視点を切り換えられるインタラクティブなものになるという。

「テレビの終幕」

 5つ目は「全てはライブディスプレイ&センサーモーションへ」。センサーで見ている人数などを把握することでデジタルサイネージのコンテンツが変わるという、IoTと融合したものになるという。

「全てはライブディスプレイ&センサーモーションへ」

 これら5つのトレンドの共通点として、ジョンカー氏は、ITとAVの世界の融合を挙げ、「すべてAV over IPが起動源となり、広がっていく」と語った。

「スイッチがいいものでないと、高価なAV機器も無駄になる」

 米NetgearのPro-AVデザインチーム本部長のローレン・マシア氏は、AV over IPの概要と、そのシステムの中で同社製品が果たす役割についての説明を、「AV over IPとは? そして、NETGEAR の担う役割とは」と題して行った。

 マシア氏は、AVをデジタル化しても、最初はアナログと同じく1対1の接続で、複雑なものだったと説明。それに対してAV over IPでは、ネットワークスイッチを中心において接続することにより、接続切り替えとスケーラビリティがソフトウェアで行われて柔軟になると語った。

 「このスイッチがいいものでなければ、AV機器が高価なものでも無駄になる」というのがNetgearの立場だ。マシア氏は、AV機器メーカーとのアライアンスを結成してきたことや、AV機器メーカーと共同でテストすることで構成済みのプロファイルを用意してセットアップの手間を削減したことなどを紹介した。

 さらに、機器選択や、大規模な構成、トラブル対応などについて、納品後でもサポートできるよう、氏の所属する「Pro AVデザインチーム」を結成して対応していると語った。