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アンカーの2023年春の新製品発表会「Anker Power Conference」開催、モバイルバッテリーや充電器、そしてポータブル冷蔵庫まで登場

 アンカー・ジャパンは4月19日、「Anker Power Conference」と題し、今年10周年を迎えたアンカー・ジャパンの2023年春の新製品発表会を開催した。充電器、モバイルバッテリー、USB Type-Cのハブだけでなく、ポータブル冷蔵庫、ソーラーパネル、ワイヤレスマイク、スピーカー、体重体組成計、ロボット掃除機まで、アンカーの各ブランドから多くの新製品が発表された。

充電器は小型のタイプを一新、バッテリーは10000mAh容量を拡充

 充電器の新製品では、人気の小型タイプを一新、1ポートで最大45Wの出力を持つAnker 313 Charger(Ace,45W)を4月に発売、以後、30Wタイプ、67Wタイプ、複数ポートの67Wと6月以降に順次発売していく。

新しい充電器。左から30W、45W、67Wと複数ポートの67W

 また、モバイルバッテリーでは、スマートフォンのバッテリー容量増加にともなって容量10000mAhの製品ニーズが高まっていることから、モバイルバッテリーは大容量10000mAhのモデルと従来から人気の5000mAhモデルを中心に展開した。

10000mAhの容量を持ち、3台同時充電ができるAnker 533 Power Bank
ビルトインのLightningコネクターを持つ5000mAh容量の Anker 621 Power Bank

 USB Type-Cの充電器やバッテリーの展開と同時に、充電器を1つにまとめることで、長期的な環境への配慮も目的にした「タイプCならAnker」プロジェクトも開始する。

「タイプCならAnker」プロジェクト

 また、今回、新しい分野の新製品では、従来のクーラーボックスのような携帯性に、冷凍と冷蔵の冷却性能を持たせた、バッテリー搭載のポータブル冷蔵庫「Anker EverFrost Powered Cooler」シリーズを展開する。脱着可能な299Whの大容量バッテリーが本体に内蔵され、実にマイナス20℃という冷凍性能を持つという。

ポータブル冷蔵庫「Anker EverFrost Powered Cooler 30/40/50」でサイズは3種類ある
バッテリー駆動の冷蔵室があり、温度もマイナス20℃まで下げられる。アイスも凍っていた

 そして、ポータブル電源は、名称を「SOLIX」シリーズへと変更する。今回はポータブル電源の新製品は用意されないが、このあと、新シリーズ名で新製品を多数投入する。SOLIXはスペイン語で太陽を意味するソルを語源とし、ソーラーパネルとの連携を高める展開で、電気においてより自立した未来を作ることを目指していく。

ポータブル電源はソーラーパネル連携を強め「SOLIX」シリーズとして展開。手前は今回発表の400W出力のソーラーパネル「SOLIX PS400 Portable Solar Panel」
音声収録を想定したワイヤレスマイク「AnkerWork M650 Wireless Microphone」
空間オーディオに対応したのは世界初というポータブルHi-Fiスピーカー「Soundcore Motion X600」
体重体組成計の新製品は上段にあるカラーディスプレイ搭載でグラフまで確認できる「Eufy Smart Scale P3」
MACHブランドの掃除機

 なお、発表会同日より初回セールも開催。ポータブル冷蔵庫「Anker EverFrost Powered Cooler」シリーズが各モデル台数限定で15%のAmazonポイント還元、ワイヤレスマイク「AnkerWork M650 Wireless Microphone」のメタリックブラックも台数限定で10%のAmazonポイント還元となる。

アンカー・ジャパンは10周年、アンカーストアは北海道から九州まで展開

 今回の発表で、同社代表取締役CEOの猿渡歩氏は「2013年に創業した当初よりテクノロジーの力で人々の生活を豊かにするというミッションのもと、製品開発を行ってきた」と振り返り、現在の売上350億円を牽引したのはポータブル電源と、充電技術「GaNPrime」を搭載した製品が大きく寄与していると説明した。

アンカー・ジャパン株式会社 代表取締役CEO 猿渡歩氏

 現在は5ブランド展開とするとともに、リアル店舗のアンカーストアの展開を広げており、先月には「Anker Store 表参道」がオープンし、4月28日に20店舗目となる「Anker Store 札幌ステラプレイス」がオープンする。猿渡氏は「ついに北は北海道から南は九州まで全国各地のお客様に実際に製品を手に取っていただける場所を整えることができました」と語った。

アンカー・ジャパンは今年度で10周年
2022年は売上350億円
売上を牽引した製品は、ポータブル電源と充電技術「GaNPrime」を搭載した製品
これまで登場したブランドと製品
販売チャネルなどの推移
全国のアンカーストア
札幌ステラプレイスの店舗が4月28日にオープン

 一方で法人向けの展開にも注力。「お問い合わせ件数は、昨年比で2倍以上に増えており、ノベルティなどの利用だけではなく、共同の製品開発も行い、この10年間で大手企業を含め、さまざまなな用途でアンカーグループ製品をご利用いただいている」とし、法人向けの注文の受け付けやオンライン見積もりを行うサイト「Anker for Business」をオープンしたことを紹介した。

BtoB向けのオンライン窓口を用意、注文受付だけでなくオンラインで見積書を作成するサービスもある