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「坂本龍一トリビュート展(仮称)」12月16日より開催、東京オペラシティタワーのNTTインターコミュニケーション・センターで

坂本龍一氏 Photo by Neo Sora ©2020 Kab Inc

 今年3月に逝去した音楽家・坂本龍一氏を追悼するとともに、同氏がメディア・アート分野に残したはかりしれない影響を考える企画展「坂本龍一トリビュート展(仮称)」が12月16日~2024年3月10日、東日本電信電話株式会社(NTT東日本)が運営する文化施設「NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]」(東京オペラシティタワー4階 )で開催される。主催はICCと株式会社アブストラクトエンジン。入場料は一般が800円、大学生が600円。

 坂本龍一氏は、1978年にアルバム「千のナイフ」でソロデビュー、同年「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」に参加。その後、映画「戦場のメリークリスマス」「ラストエンペラー」などの音楽も担当し、音楽家として活躍する一方、「《LIFE - fluid, invisible, inaudible...》」などのインスタレーションも手掛けた。1990年代からはインターネットに関心を持ち、インターネットライブを実施するなど、作品へのメディア・テクノロジーの導入を積極的に行なってきた。

 「坂本龍一トリビュート展(仮称)」は、ライゾマティクスの真鍋大度氏を共同キュレーターとして迎え、坂本氏が残した演奏データをもとにした作品、親交のあった国内外のアーティストによる坂本氏とのかかわりのある作品、ICCの過去の展示などで構成。キュレーターや展示作品の作家、ゲストによるトークやシンポジウム、上映、コンサートなどのイベントも予定されている。

 真鍋氏は、坂本氏とはインスタレーション作品「《Sensing Streams》」の共同制作を行うなど親交があった。また、野村萬斎氏、指揮者のアンドレア・バッティストーニ氏、英国の国立研究所ジョドレルバンク天文物理学センターなどとのコラボレーションで、データ分析とデータ可視化、可聴化、ディレクションを手掛けている。

真鍋大度氏 Photo by Akinori Ito

 なお、展覧会名や出品作家、作品の詳細は、11月中旬にあらめてICCのウェブサイトにて案内するとしている。