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新潟県十日町市の棚田で知られる池谷・入山地区で、DAOを活用した地域おこし「棚DAO」開始

 ノーコードWeb3プラットフォーム「Clubs」を開発するフレームダブルオー株式会社は11月20日、、新潟県十日町市池谷・入山地区を拠点に棚田保全などの活動を行う特定非営利活動法人地域おこし(以降「地域おこし」)をサポートし、同地区のDAO(分散型自律組織)型コミュニティ「棚DAO」のメンバー募集を開始した。

 フレームダブルオーが、「地域おこし」に対してClubsを活用したWeb3導入サポートを提供し、実現したもの。「地域おこし」の活動に賛同する人なら誰でも参加できる棚田を中心としたコミュニティで、会員権はNFT(非代替トークン)でデジタル化され、種別は「賛同会員」「棚田オーナー」の2種類がある。

 賛同会員は、年会費を支払って会員となり、広報物や報告書、イベント案内などを受け取ることができるほか、同地区にある分校「やまのまなびや」を利用できる。加えて、名前のとおり集落にある棚田の所有者となる棚田オーナーは、農産物を受け取ることができるほか、作業体験に無料で参加できる権利を得る。

 同地区は、2004年に発生した新潟県中越地震の影響もあり6世帯13人にまで過疎化したが、地域おこし活動に取組み、若い移住者を迎えることで、2016年9月には11世帯24人にまで人口を増やし、「奇跡の集落」とも言われた。「地域おこし」事務局長の多田朋孔氏による同名の著書も、2018年に刊行されている。