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長距離フェリー「さんふらわあ さつま」で、業界初となるStarlinkの旅客向けトライアル

 株式会社商船三井さんふらわあは2月6日、衛星インターネット「Starlink Business」の旅客向けトライアルを、大阪ー志布志間の「さんふらわあ さつま」で開始した。同社によれば、Starlink Businessを利用した回線の旅客への開放は長距離フェリー業界初。

 同社では2023年8月より、KDDI株式会社と共同でStarlinkのトライアル利用を実施しており、これまでに、クルーズ船、フェリー、内航RORO船(トラックやトレーラーごと輸送する貨物船)でのトライアル利用や、外航船233隻への順次導入を発表していた。「さんふらわあ」でも従来よりクルーや従業員向けのトライアルを行っていたが、このたび旅客向けにも開放。同社が提供する船内Wi-Fiサービス「SSQ」(SunFlower Smart QUEST)にて利用可能にする。

 本トライアルは、クルーや従業員向けトライアルで良好な結果が得られたことを受けてのものとしており、実施期間は3月31日出港便までの予定。トライアルの結果をもって、他船や他航路への本格的なサービス展開を検討するとしている。