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無許諾で運営されていた日本語辞書サービスサイト「Sora」が閉鎖、CODAが発表

 無許諾で辞書データや検索機能を提供していた中国のウェブサイト「Sora」が閉鎖されたことを確認したと、一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)が発表した。閉鎖が確認されたのは、Soraのメインページと、実際に辞書の検索機能を提供していた辞書ページ。

 Soraは、各権利者に無断で蓄積した37の日本語辞書をもとに、検索窓に日本語の単語を入力することで、意味や用法などを表示させる辞書サイト。日本人をターゲットに運営しており、サイトの一部は中国国内からアクセスできないようにジオブロッキング(地域視聴制限)をかけ、中国国内で「侵害実態がない」状況を装っていたという。

 権利者であるCODA会員社がSoraに対し情報開示請求を行った結果、運営者と思われる人物が中国の南京市在住の男性だったという。2024年3月初頭にCODA北京事務局が南京市の公安局に苦情申立書を提出し、公安局による事情聴取が実施された。その結果、男性の行為が著作権侵害にあたるとして、同サイトを閉鎖するよう警告が複数回行われた。男性はサイト運営を繰り返し否定したが、4月25日にサイトの閉鎖が確認された。

 CODAは、今後も著作権の適正な保護に努め、引き続き同様のサイトの対策をしていくとしている。