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保育園留学のキッチハイクが子育て卒業世代向け「おとなの保育園留学」、北海道上士幌町で募集
2~3週間の地域体験プログラム、募集は2025年3月まで
2024年9月27日 08:30
未就学児がいる子育て世帯向けの地域体験プログラム「保育園留学」を展開する株式会社キッチハイクは、北海道上士幌町と連携し、主に50代前後の子育て卒業世代(プレシニア世代)に向けた、地域の保育園で働き学びながら2~3週間滞在できる「おとなの保育園留学」の募集を開始した。
近年、子育てや仕事が一区切りついた子育て卒業世代の間では、地域移住や学び直しへの関心が高まっているという。また、かつては孫に生きがいを見出す子育て卒業世代も多かったが、近年の少子化に伴い、孫がいない人口も増加している。「おとなの保育園留学」はそんな子育て卒業世代に向けて、学び直しや地域貢献、移住体験、こどもとの触れ合いの機会を提供しながら、地域の保育人材不足対策や関係人口の育成を目指す試みだとしている。
募集対象は、子育てを卒業した人や子育て経験がある人。さらに、歓迎する条件として、保育士資格、もしくは介護士・看護師・子育て支援員などの関連資格を持っている人を挙げている。参加費は1日あたり2万円~で、2週間の滞在で15~20万円。募集期間は2025年3月末まで。なお、来年度の予約可能枠も順次追加予定としている。
今回のプログラムの留学先である上士幌町認定こども園ほろんでは、自然の中での原体験を通じて、子どもの主体性を育む保育現場を学ぶことができるという。また、参加者にとっては、これまでの育児経験やスキルを生かし、こどもと触れ合いながら地域の子育て支援に貢献できる機会が得られるとしている。
プログラム中は、上士幌町の移住体験住宅に滞在する。平日週4日は保育園で働き、休息日や週末には地域のアクティビティを体験できる。上士幌町では日本一広い公共牧場「ナイタイ高原牧場」の頂上にある「ナイタイテラス」の展望や「道の駅かみしほろ」、自動運転バスの定期運行などを楽しむことができるとしている。
公式サイトでは、先行体験として7月に上士幌町認定こども園ほろんに留学した、都内在住の50代女性の体験記が公開されている。