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小林幸子さんを起用したAI対話サービス「Talk With おはなしテレビ」、シルバコンパスが12月提供予定

 株式会社シルバコンパスは、同社が開発・販売を手掛けるAI映像対話システム「Talk With」をベースにした、歌手の小林幸子さんをモデルに起用した高齢者向けコミュニケーションツール「Talk With おはなしテレビ」を12月から販売すると発表した。

 タブレット端末を通して、小林幸子さんとビデオ通話しているかのような疑似対話を、24時間365日利用できる。

 同社では、高齢者の心身および頭脳の健康維持には会話が必要不可欠と言われているとし、内閣府の「令和6年版⾼齢社会白書」から、高齢者の29.6%が1週間に1回しか会話をしていないというデータを紹介。「知名度の高い国⺠的歌⼿の⼩林幸⼦さんと『クイズ』『歌』『脳トレ』『思い出話』などエンターテインメント性の⾼いテーマで疑似対話体験をすることで、脳の活性化や⼼の健康維持をサポートするサービスです」と説明している。

 国⽴⼤学法⼈浜松医科⼤学と共同開発した共感対話メソッドをベースにした「歌」「クイズ」「思い出」の3つのテーマによるトーク機能のほか、毎日2回の健康チェック、簡易的な認知機能テストとして知られる「長谷川式認知症スケール」(HDS-R)に基づいた脳トレの機能を搭載する。

 今後、複数のトークテーマ、小林幸子さん以外のお話し相手(孫世代、キャラクター)、見守り機能、コグニサイズ(対話しながら運動するプログラム)などの機能の追加も予定しているという。また、対話データ解析による認知症検査機能の研究・開発も並行し、将来的にはさまざまな医療検査機器・各医療サービスと連携した「未病対策」も視野に入れているとしている。