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ファーウェイの“Wi-Fiセンシング”対応Wi-Fi 7アクセスポイントをビーマップが6月に発売、国内初

5月28日~30日の「ワイヤレスジャパン 2025」に出展予定

 株式会社ビーマップは4月15日、Wi-Fiセンシング機能を搭載したHUAWEI(ファーウェイ)製のWi-Fi 7対応アクセスポイントを、6月2日に発売すると発表した。発表によれば、Wi-Fiセンシング機能を搭載したWi-Fi 7アクセスポイントの運用開始は日本初となる見込み。

 当該の製品は未発表のもので、型番なども未定。Wi-Fiセンシングとは、Wi-Fiの電波の反射により対象エリア内の人や物の動きを検知する技術で、「IEEE 802.11bf」としての標準化が進められている。カメラや赤外線センサーを用いた防犯・見守りなどのソリューションと比べた特徴としては、映像を撮らないためプライバシーへの懸念が低減されること、電波を使用するため死角が生じにくいことなどが挙げられる。

 発売を予定しているHUAWEIの製品は、アンテナとアルゴリズムチップの一体設計によって、送信機と受信機の自己干渉の影響を最小限に抑え、送信機と受信機を単一のアクセスポイントに実装し、単体でセンシングを可能にする「シングルポイント検知」を実現。Wi-Fiアクセスポイントと統合することで、追加の設備を必要とせず検知が可能になり、防犯や見守りのほか、会議室などで人を検知して照明をコントロールするなどの設備管理目的での利用も想定されるという。

 ビーマップでは、あわせて、アクセスポイントから取得したデータを日本国内で処理するためのデータセンターを構築することも発表した。将来的には、Wi-FiセンシングにCSI推定ドップラーシフト方式の速度測定、AoA/AoD(Angle of Arrival/Angle of Departure:到来角度および出発角度)角度測定などの技術を組み合わせ、指、腕などの一部の身体姿勢といった細かな動きの検知や、心拍などのバイタルサインの検知への応用が考えられるとしている。

 同製品は、5月28日~30日に東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレスジャパン 2025」の、802.11ah推進協議会(AHPC)と無線LANビジネス推進連絡会(Wi-Biz)の共同ブースで展示される予定。