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最大1kmの60GHz帯長距離無線と屋外対応ポータブル蓄電池で「可搬仮設型ブロードバンド」提供
ビーマップ、被災地での一時的な通信手段を確保するバックホールソリューション
2024年10月22日 06:25
株式会社ビーマップは、同社が取り扱うミリ波無線機「MLTG-CN LR」と株式会社MIが手掛けるポータブル蓄電池「AirREAL-BATTERY」で構成する「可搬仮設型ブロードバンドバックホールソリューション」を提供開始すると発表した。
軽量で持ち運びが容易な設計により現場での迅速な設置が可能なことや、堅牢な設計で過酷な環境下でも安定した通信を提供する高信頼性が特長だという。災害時に携帯電話キャリアや固定電話・通信回線などのインフラが損傷・停電で使えなくなった際、通信インフラが復旧するまでの間、同ソリューションを活用することにより避難所での安否確認や被災状況の把握を支援することを想定している。
MLTG-CN LRは「Terragraph」に準拠した長距離クライアントノードで、60GHz帯を使用する無線LAN規格「IEEE 802.11ay」に対応。パラボラアンテナを搭載することで長距離通信を可能にしたモデルとなっており、同ノードの対向で最大1kmの通信が可能だとしている。有線インターフェースは、2.5GbpsとPoEに対応したイーサネットポート×1、SFPポート×1を備える。動作時温度は-40~60℃、IP66の防塵防水規格に準拠している。
なお、Terragraphとは、米Meta Connectivity(旧Facebook)が開発した光ファイバーに近い接続性を空中に拡張するためのギガビット無線技術のこと。FWA向けの広域無線LANシステムとして標準化が進められているという。
AirREAL-BATTERYは、屋外対応のポータブル蓄電池。蓄電池を連結して容量アップでき、バッテリーのみで72時間以上の連続運用が可能。また、太陽光パネルも搭載できるため、可搬仮設型ブロードバンドバックホールソリューションでは、電源のない環境でも通信が可能だとしている。