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「Chrome for Android」ベータ版、Google系サービスの再ログインが不要に

シングルサインオンに対応、複数アカウントも可

 米Googleは24日、「Chrome 37 for Android」のベータ版をGoogle Playにて公開した。バージョン番号は「37.0.2062.39」で、正式版「Chrome for Android」とは別にインストール可能だ。

 このベータ版の大きな新機能は、シングルサインオンだ。Chrome for Androidベータ版に一度ログインしておけば、それ以降、Gmail、Google マップ、Google検索などのGoogle系ウェブサイトやアプリに再ログインする必要がなくなる。

 さらに端末に複数のGoogleアカウントが存在する場合にも対応する。その場合、選択したGoogleアカウントに応じて、Chromeのブックマークや保存パスワードなどが同期されることになる。

 シングルサインオンは、端末が盗難に遭うなどセキュリティ上の問題には大きな脅威となる。しかし一方で、Google系サービスの利用頻度が上がるとも考えられそうだ。他社サービスとは異なり、その都度パスワードを入力して再ログインする必要がないからだ。

 なお、この新ベータ版から新しい「マテリアルデザイン」が部分的に採用された。マテリアルデザインはAndroidの次期バージョンとなるコードネーム「Android L」で採用予定のデザインで、ベータ版ではそれを先取りしたことになる。

 このベータ版ではこのほか、バグの修正やパフォーマンスの向上がなされているとしている。

(青木 大我 taiga@scientist.com)