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バッファローがJC-STAR「★1」取得、DLPAでは正会員各社が年内めどに取得の予定

 5月21にラベルの交付が始まった「IoTセキュリティ要件適合評価及びラベリング制度」(JC-STAR)の「★1」適合ラベルについて、株式会社バッファローが家庭(個人向け用Wi-Fiルーター含む79型番の取得を発表した。あわせて、一般社団法人デジタル推進協会(DLPA)は、対象製品を提供している正会員企業についても、年内をめどに適合ラベル取得製品を提供するとの予定を発表した。

 同制度は2024年9月に発表されたもので、インターネット通信機能を持つIoT製品を対象に、共通的な物差しで製品が備えるセキュリティ機能を評価・可視化する。4段階ある適合基準のうち「★1」は今年3月から申請受付を開始しており、製品として共通して求められる最低限のセキュリティ要件を満たすことをベンダー自ら宣言するものとなる。

 DLPAは制度設計の段階から協力し、賛同を発表していた。DLPAによる発表は特に家庭用Wi-Fiルーターを意識したものと見られ、家庭用Wi-Fiルーターを提供している正会員企業は、バッファローのほかに、アイ・オー・データ機器、NECプラットフォームズ、エレコムの3社がある。なお、DLPAでは、会員企業製品の安全性を担保する共通基準として「DLPA推奨Wi-Fiルーター」も公開している。

 今回バッファローが★1適合認定を取得した家庭用Wi-Fiルーターは、2024年1月に発売されたWi-Fi 7フラッグシップモデルである「WXR18000BE10P」、および特定販売店向けの同等モデルである「WXR18000BE10P/D」「WXR18000BE10P/N」の3つの型番。同社の家庭向け製品のJC-STAR適合製品のでは、次の機能を実装していると説明されている。

  • ログインパスワードの固有化、および、誤ったログインパスワードで連続でログイン試行された場合の一定期間のアクセス制限
  • 製品内に保存される設定値の暗号化
  • ファームウェア自動更新機能で重要なセキュリティー関連アップデートを自動適用
  • サポート期間内のセキュリティーアップデートの提供
  • 設定初期化機能の具備
  • サプライチェーン(設計・製造プロセス)におけるマルウェア混入リスクの回避
WXR18000BE10P