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オフィスや施設のWi-Fiの、実利用に即した検証を実施。効率的な同時IP通信テストサービスをエーピーコミュニケーションズが提供
2025年6月11日 06:30
株式会社エーピーコミュニケーションズは6月11日、ネットワーク通信テストや負荷テストなどを自動化するテストツール「NEEDLEWORK」を拡張するサービスとして、企業や教育機関、公共施設などの大規模な無線ネットワーク構築時に、専門スタッフが現地に赴き、同時IP通信テストの実行から運用・評価・改善までをワンストップで支援するオンサイトサービス「AirThreads」を提供開始した。
開発の背景として、無線ネットワークの利用はあらゆる現場で拡大しているが、通信品質に関するトラブルは依然として多く、教育現場・行政・企業の現場で深刻な課題となっているという。こうした課題を未然に防ぐには、実際の利用環境に近い高負荷の通信状況を再現した事前テストが不可欠だが、従来の方法では、多数の端末や人手が必要となり、工数やコストの面で導入が困難だった。
同サービスでは、利用状況のヒアリングからシミュレーションから負荷試験、レポート作成までを一貫して提供することで、従来では実現が難しかった実運用に即したテストを、短時間・低コストで実施できる仕組みを実現した。専門スタッフがワンストップで対応し、ネットワーク構築・運用の現場を支援するとしている。
同サービスの主な特徴として、4つの内容が挙げられている。
1点目は、数十台規模を同時シミュレート可能な高精度負荷テストで、多数の端末が同時に接続した場合のパフォーマンスの安定性を評価し、問題点を特定できる点。多台数接続が想定される様々な環境において、実利用に即した高負荷のテストを行うことができ、信頼性の高い評価が可能だとしている。
2点目は、従来のテストで必要とされた大量の端末やテスト要員を必要とせず、効率化を実現した点。端末準備・設定・テスト実行・レポート作成にかかる時間などの工数や、端末購入費、人件費などのコストを削減できるとしている。
3点目は、電波状況だけでなく、IP通信のテストも重視する点。単に電波が届くかだけでなく、実際に多くの機器が同時に、そして通信量が多い状態でも、適切にIP通信が行えているかどうかのテストを行い、ネットワークの総合的な性能を評価する。
4点目は、テスト結果をレポート化し、電波強度、ジッター(揺らぎ)、スループット、遅延などを詳細に確認できる点。専門スタッフが結果を分析し、課題の原因特定と具体的な対策案を提案することで、問題解決に直接つなげるとしている。
同サービスは、6月11日~6月13日に幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2025」で出展予定となっている。