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情シス担当者の9割以上が「JC-STAR」制度への期待示す、セキュリティが重要なネットワーク機器の比較しづらさ解消に期待~バッファロー調査
2025年6月16日 15:55
株式会社バッファローは6月11日、ネットワーク機器の選定に関わる業務に携わる情報システム担当を対象に、2025年に実施したネットワーク機器選定におけるセキュリティー関心度調査の結果を発表した。
同調査は、従業員数100~1000人の企業でネットワーク機器の選定に関わる業務に携わる情報システム担当者111人を対象に、インターネット調査にて行われたもの。調査期間は2025年5月21日~22日。
約9割がセキュリティ対策の必要性の高まりを感じている
ネットワーク機器のセキュリティ対策の必要性が高まっていると感じるかをたずねた質問では、「非常にそう思う」が38.7%、「ややそう思う」が50.5%、「あまりそう思わない」が10.8%という結果となり、約9割がセキュリティ対策の必要性を感じていることがわかった。
セキュリティ対策の必要性を「非常にそう思う」「ややそう思う」と答えた人に対し、セキュリティ対策の必要性が高まっていると感じる理由をたずねた質問では、「ネットワークカメラやルーターなどのIoT機器を標的とした攻撃が増えているから」が59.6%、「テレワークの普及で社内と同等のセキュリティが自宅でも必要になったから」が43.4%という結果となった。
86.5%が機器選定時にセキュリティを意識し、その約半数が暗号化技術の採用状況を重視
ネットワーク機器の選定を行う際に、セキュリティに関する機能や項目をどの程度意識しているかをたずねた質問では、「非常に意識している」が36.9%、「やや意識している」が49.6%という結果となった。
セキュリティに関する機能や項目に対する意識の質問で「非常に意識している」「やや意識している」と答えた人に対し、特に意識しているセキュリティ機能や項目をたずねた質問では、「暗号化技術の採用状況」が49.0%、「不正ユーザーの接続防止のためのアクセス制限機能」が34.4%、「脆弱性情報の迅速な公開」が29.2%という結果となった。
セキュリティ評価では、比較のしづらさや明確な判断基準がないことが課題に
セキュリティに関する機能や項目に対する意識の質問で「非常に意識している」「やや意識している」と答えた人に対し、セキュリティ評価を行う上で課題に感じていることをたずねた質問では、「各社で説明の仕方が異なり比較しづらい」が49.0%、「明確な判断基準がない」が45.8%という結果となった。
セキュリティ評価を行う上での課題についての質問で「特に課題は感じていない」「わからない/答えられない」以外の回答者を答えた人に対し、セキュリティ評価における課題について自由回答でたずねた質問では、「何がマストなのか…正解なのかなど、分からない」や「職員自体の知識不足、組織上層部の認識力不足」など、分からないことが多いことを課題と感じている内容の回答が見られた。
9割以上がIoT製品のセキュリティ評価制度は機器選定に役立つと考えている
国や専門機関がネットワーク機器を含む、IoT製品のセキュリティに関する評価制度を設け、製品のセキュリティレベルを評価・認定する仕組みがあれば、機器選定の際に役立つと思うかをたずねた質問では、「非常にそう思う」が28.8%、「ややそう思う」が62.2%という結果となった。
評価制度が機器選定の際に役立つと思うかどうかをたずねた質問で「非常にそう思う」「ややそう思う」と答えた人に対し、評価制度で認定された製品を積極的に選定したいと思うかをたずねた質問では、「非常にそう思う」が33.7%、「ややそう思う」が58.4%という結果となった。
9割以上が「JC-STAR」の重要性を認識
今後、JC-STARがネットワーク製品の機器選定をする際に重要になると思うかをたずねた質問では、「非常にそう思う」が35.1%、「ややそう思う」が55.9%という結果となった。
同社は今回の調査で、情シス担当者がセキュリティ対策の必要性を強く感じながらも、機器選定時に明確な比較基準がなく苦悩している実態が浮き彫りになったとしており、「JC-STAR」のような客観的な評価制度は、多忙な情シス担当者の機器選定の負担を軽減し、より安全なネットワーク環境構築に大きく貢献するとしている。