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ビーマップ、「BCloud with Wi-Fiセンシング」の提供開始、ファーウェイ製APで取得したデータを国内DCで処理
2025年9月29日 06:30
株式会社ビーマップは9月24日、Wi-Fiセンシングサービス「BCloud with Wi-Fiセンシング」の提供を開始した。また、同サービスの運営に必要な、HUAWEI(ファーウェイ)製Wi-Fiアクセスポイントから取得されるデータを日本国内で処理するためのデータセンターの運用を開始した。
同サービスでは「基本サブスクライセンス」で、HUAWEI製の複数アクセスポイントをインターネット上で一元管理できるクラウド型のAPコントローラー機能が提供される。加えて「オプションライセンス」により、Wi-Fiセンシングおよびネットワーク分析・モニタリング機能が提供される。
Wi-Fiセンシングは、Wi-Fi機器が送受信する電波の変化を解析することで人の動きを検知する技術で、「IEEE 802.11bf」としての標準化が進められている。高齢者の見守りやオフィスなどの夜間の警備監視での利用が想定されており、追加の設備を必要とせず、人が存在するかどうかが検知できるようになることや、カメラの映像を使用しないため、プライバシーに配慮できること、電波を利用するため死角が生じにくいことなどが特徴。
ビーマップは、データセンター構築と並行して、Wi-FiセンシングとIoT機器の活用によるサービス向上や省エネルギーに向けた実際の運用効果の検証を、リゾートホテル運営企業と連携して進めている。同社はこの成果を生かし、宿泊施設分野や防災や省エネルギー、高齢者の見守りなどといった多様な社会インフラとして広くWi-Fiセンシングの活用を提案するとしている。