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Anthropic、アジア太平洋地域初の東京オフィスを開設。CEOが高市首相と会談
2025年10月30日 14:45
Anthropicは10月29日、日本法人「Anthropic Japan合同会社」を設立し、アジア太平洋地域で初となる東京オフィスを開設した。また、AI評価手法に関する協力のため、AIセーフティ・インスティテュート(AISI)との覚書に署名した。
Anthropicの共同創業者兼CEOのダリオ・アモデイ氏は高市総理大臣と会談し、同社の日本へのコミットメントや、同社の大規模言語モデル「Claude」の日本企業に対する競争力維持への貢献について共有した。
AISIとの覚書では、「AI評価の科学の進歩」と「AIの動向と発展のモニタリング」の、2つの主要分野における協力を確認した。AIモデルの能力、限界、潜在的リスクを企業がどのように評価するかについて、情報交換を行うとともに、AIにおける新たな動向と将来の技術発展について意見交換を行う。
また、2024年5月に設立された、安全、安心で信頼できるAIのグローバルな実現に向けた国際的な枠組み「広島AIプロセス・フレンズグループ」への参加も発表した。
このほか、パートナーシップの拡大が実施される。AWSのリセラープログラムおよびその他のパートナーシップを通じて、日本市場での販売代理店との関係を正式に開始したことや、展覧会や教育プログラムなどにおける、森美術館とのパートナーシップの拡大を発表した。
アモデイ氏は「AIシステムがより強力になるにつれて、その能力とリスクを理解し測定するための共通の枠組みが必要になる」とし、「東京オフィスの開設を誇りに思うとともに、人間の可能性を拡張するAIというビジョンを共有する日本の企業、スタートアップ、文化機関と連携できることを大変嬉しく思う」とコメントした。

