2013年のモバイルWiMAX契約数は420万、シード・プランニング予測


モバイルWiMAXの契約数予測

 株式会社シード・プランニングは9日、次世代無線LAN市場に関する動向調査結果の概要を発表した。調査期間は2009年4月から6月末までで、主要機器ベンダー10社へのヒアリング調査やサービス事業者が公開する情報の収集などを実施した。

 本調査では、モバイルWiMAXサービスや公衆無線LANサービスの契約者数も調査した。このうち、モバイルWiMAXサービスは、PCへの組み込みが進むことで、屋外における高速で廉価なモバイルブロードバンドサービスとしての利用が加速するとし、2009年度末で20万契約を予想する。

 今後は次世代PHSやLTEと利用者を分け合うが、2013年度には第3世代携帯電話とのデュアル端末を含めて420万人に伸びるとした。なお、2013年度単体での対応機器の出荷は200万台規模を予想している。

 公衆無線LANサービスは2008年度末で323万契約。今後は基地局の着実な増加のほか、ゲーム機やミニPCといった無線LAN搭載機器の増加、映像利用ニーズの拡大によって、2013年度に930万契約に拡大するとした。

 また、無線LAN機器の出荷金額の調査も実施し、2008年度の出荷金額は619億円。このうち、個人向け市場では買い増しやIEEE 802.11n対応製品への買い換え需要、ゲーム機用となどPC以外の利用が伸び、前年比109.3%の269億円だった。また、法人向け市場の出荷金額は350億円。

 2009年度以降の出荷金額についてシード・プランニングでは、製品単価の低下が進み、金額の伸長率は鈍化するが、市場は堅調に拡大すると予測。市場全体では2013年度に913億円に規模が拡大すると見込み、個人向け市場では343億円、法人向けでは570億円を予想している。

公衆無線LANの契約数予測無線LAN機器市場の規模予測

関連情報

(村松 健至)

2009/7/9 19:02