Yahoo! JAPANかたる架空請求、HDD損傷したと14万円請求


 ヤフーは、Yahoo! JAPANをかたった悪質な不正請求メールが複数報告されているとして注意を呼びかけた。ユーザーがサーバーに負荷をかけているとして、Yahoo! JAPAN IDの削除や損害賠償をにおわせながら、サーバー障害の修繕費を振り込むよう強要するものだという。

 不正請求メールでは、「Yahoo!カスタマーサービスの○○」と名乗る担当者が、サーバー障害によりハードディスクが損傷したため、「モジュールの入れ替え」が必要になったと説明。「修繕費」の見積もりとして28万3500円がかかるとした上で、その約半額にあたる14万円を支払うよう求めるという。

 また、「これ以上事態を深刻化させることは決して避けなくてはならない」として、「本日中」に対応してほしいと要求。支払い方法としては、「コンビニ店頭での電子マネー」を指定している。メール受信者に対しては、電子マネーを利用するコンビニエンスストアの名前を教えれば操作手順を説明するとして、返信を促すという。

 不正請求メールではこのほか、問題が解決するまでは「Yahoo! JAPANの判断により」Yahoo! JAPAN全サービスの利用停止の制限措置を取る場合があると説明。さらに、「立て替え払いを行った際にお約束の翌日までにお支払いの確認ができなかった場合」には、Yahoo! JAPAN IDを削除するほか、「障害が深刻化した場合」には、しかるべき方法に訴えるとして法的措置をほのめかすという。

 不正請求メールに対してヤフーは、「Yahoo! JAPANでは、サーバー修繕費の支払いを促すメールを送信することはありません」と説明。さらにYahoo! JAPANでは、一部のサービスを除き、利用時に発生した料金はYahoo!ウォレットに登録した支払い方法で請求しているとして、身に覚えのない料金の支払いを促すメールを受け取った場合は、手続きメールへの返信は行わないでほしいと呼びかけている。


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(増田 覚)

2009/7/13 12:52