ソニーのカーナビ「nav-u」に、6.1V型の大画面モデル追加


ソニーのPND「nav-u」シリーズの新製品「NV-U3DV」

 ソニーは22日、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)「nav-u(ナブ・ユー)」シリーズの新製品として、6.1V型ワイド液晶搭載の「NV-U3DV」を8月11日に発売すると発表した。オープンプライスで、市場推定価格は6万5000円前後。

 nav-uシリーズとしてはすでに、メインモデルとなる4.8V型画面の「NV-U3」およびワンセグ対応の「NV-U3V」、3.5V型画面のコンパクトモデル「NV-U3C」が発売されている。新発売の「NV-U3DV」は、nav-uシリーズの大画面モデルに位置付けられるもので、6.1V型(解像度480×272)のタッチパネル液晶を搭載するのが最大の特徴だ。

 本体サイズは約182×106.9×25.3mm(幅×高さ×奥行き)、本体重量は約400gで、カラーはブラックのみ。4GBの本体フラッシュメモリのほか、メモリースティックデュオスロットを搭載。工具不要で車載できるクレードル「ピタッと吸盤」や、シガー電源コード、ACアダプターなどが付属する。本体にバッテリーも内蔵しており、車外などでも使用可能だ。持続時間は通常モードで約2時間、小電力モードで約3時間。


地図画面交差点拡大図高速道路出口分岐点画面
市街詳細地図徒歩モード画面VICS情報の地図表示

 収録している地図の縮尺は17段階で、高速・有料道路データが2008年12月締め、国道・都道府県道のデータが2008年9月締めのもの。市街詳細地図(2008年7月締め)の収録エリアは、既存モデルと比較して約2.5倍に拡大している。また、ガイドブックのデータも改訂しており、グルメぴあ(約1万2000件)、ゴルフダイジェストオンライン(約2300件)などを収録する。

 GPSが捕捉できないトンネル内などで自車位置を特定する自律航法機能として「POSITION plus G」を搭載している点や、ワンセグ対応、動画や写真、音楽のメディアプレーヤー機能などは、既存のメインモデル「NV-U3V」から引き継がれている。また、コンパクトモデル「NV-U3C」からも、自動車ルートの距離優先・規制を外した徒歩・自転車用参考ルートを表示する「徒歩モードプラス」や、スピードメーター表示などを引き継いでいる。

 このほか、オプションのビーコンユニット「NVA-VB7」(市場推定価格1万9800円)によりVICSの渋滞情報の取得・表示が可能だ。また、口コミ地図サイト「PetaMap」との連携も従来のnav-uシリーズと同様に可能で、グルメや観光など各スポットの口コミ情報をメモリースティック経由などで「NV-U3DV」に取り込める。

4.8V型画面の「NV-U3」(左上)、3.5V型画面の「NV-U3C」(右上)、6.1V型画面の「NV-U3DV」(下)

 ソニーによると、新車の販売台数が減少するのに伴い純正ナビの出荷台数も減少している中でPNDの販売は堅調に推移しており、今後はカーナビの6割がPNDになるのではないかとみている。

 そのような状況の中、nav-uシリーズはブランド力や取り付け方法の簡単さ、価格、本体のコンパクトさなどで高い満足度を得ている一方、画面サイズについては他社よりも評価が低かったのだという。大画面モデルとなる「NV-U3DV」をラインナップに加えることで、今まで他社製品に流れていたと思われる高齢者の需要やフルナビからの買い替え需要も取り込んでいく考えだ。


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(永沢 茂)

2009/7/22 15:41