女の子のおしゃべりTwitterで公開、広告メディア化するGirlslog


Girlslogのメンバー。眼鏡店「JINS」とのコラボにより眼鏡を着用

 株式会社モディファイとグランドデザイン&カンパニー株式会社は19日、 Twitterなどのソーシャルメディアを活用し、女性による情報発信を行うプロジェクト「Girlslog(ガールズログ)」を開始した。

 「Girlslog」では、ファッションなどに詳しいF1層(20~34歳の女性)が主なメンバーとなり、Twitterを利用した情報発信を行う。当初は8人で開始するが、最終的には88人になる予定。メンバーがそれぞれTwitterアカウントを持っている。

 また、各メンバーのTwitterを集約するポータルサイトを開設した。サイトでは、新着投稿を閲覧できるほか、投稿に対するReplyやReTweet(RT)も可能。各メンバーのフォローも行える。今後は、メンバーマイページの設置や他のメディアとのコラボレーションも検討する。

 なお、「Girlslog」は、モディファイ代表取締役兼CEOの小川浩氏と、グランドデザイン&カンパニー代表取締役社長の小川和也氏によるクリエイティブユニット「オガワカズヒロ」がプロデュースする企画。オガワカズヒロでは、ソーシャルメディアを活用したマーケティングとブランディングを提案していくという。

メンバーのTwitterGirlslogのポータルサイト

つぶやきのリアルタイム性を利用した広告などを用意

オガワカズヒロ

 19日に行われた発表会で小川和也氏は、「Girlslogは、情報感度の高い女の子たちが繰り広げるガールズトークをTwitterをベースにWeb上でリアルタイムに公開するメディア」だと説明。「リアルタイムのつぶやきで、女の子たちの今がわかる」とした。

 ビジネスモデルは広告。つぶやき内のリンクをクリックして開いたサイトのヘッダー部分に広告を表示する「Ad Cap」、つぶやきで直接宣伝する「Ad Tweet」、イベントや発表会などをレポートする「タイアップ」、特定のテーマに関するつぶやきを募る「マーケティング」といった広告メニューを用意する。

 「Ad Cap」では、モディファイのアドサーバーを経由して目的のサイトを開く。サイトはiframe内に表示しているが、ヘッダーの広告を閉じるとサイトに直接アクセスする。「Ad Tweet」では、広告であることを明確化するため、「#PR」などのハッシュタグを挿入。例えば、正午に「今日は○○でランチ」とつぶやいてリアルタイムに宣伝することが可能という。

Ad CapAd Tweet

タイアップマーケティング

つぶやきはモディファイのシステム経由でTwitterに反映

 「Girlslog」の運営には、モディファイが提供するソーシャルメディアマーケティング支援ツール「SM3」を利用する。「SM3」では、ブログやSNSなどの複数アカウントの投稿管理が行える。

 「Girlslog」の場合、メンバーはTwitterではなく、「SM3」のシステムへ投稿する。「SM3」で投稿の配信先をTwitterに設定しておく。配信は「リアルタイム」に設定すれば即座に反映されるほか、投稿内容をスタッフが確認してから配信することも可能。今回は、リアルタイムに配信された後にスタッフが内容を確認するという。

 また、「SM3」では、投稿に自動でハッシュタグを付けることができる。そのため、「Ad Tweet」で必要な広告を示すハッシュタグを、投稿者が直接入力しなくて済む。さらに、Replyへの自動返信や、自動の“フォロー返し”、特定のキーワードが含まれる投稿をしたユーザーを自動でフォローするといった設定も可能。これにより、フォロワーを増やしていくという。

 小川浩氏によれば、「SM3」は2009年6月に発表し、10月にサービスインした。すでに眼鏡店の「JINS」が採用しおり、今月中に他の導入企業も発表する予定という。「SM3」では、携帯電話向け投稿画面を用意しているほか、メール投稿も可能で、「Girlslog」メンバーは携帯電話で更新。メール添付などによる画像投稿はできないが、今後、機能拡張も検討するという。

 なお、「SM3」はTwitterだけでなく、ブログやSNSへの配信も可能なことから、「ブログをしているメンバーはその情報も反映できる」とのこと。ただし、当面はTwitterをベースに展開していくようだ。小川氏は、「Twitterは女性が使うには無骨なサービス。少しでも華やかな要素を加えたい」と語った。

SM3のマイページ対応するブログやSNSなど自動でハッシュタグを付与する設定


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(野津 誠)

2009/10/19 17:57