Evernote、パートナー企業のサービス・製品をまとめた「トランク」公開


 Evernoteは15日、テキストや画像、動画などをオンライン上に保存し、PCやスマートフォンなどと同期できるサービス「Evernote」と連携するサービス・製品を紹介するコンテンツ「トランク」を公開した。Evernoteのデスクトップ用クライアントおよびウェブアプリケーションから閲覧できる。

 トランクには「モバイル」「デスクトップ&Web」「ハードウェア」「関連ツール」「ノートブック」の5つのカテゴリーが用意され、現時点では合計91サービス・製品が登録されている。ユーザーは目的に応じて、Evernoteと連携するサービス・製品が探せるようになっている。

 例えば、モバイルカテゴリーではツイートをEvernoteに送信できるTwitterクライアント「Seesmic」やiPhone/iPad用の公式Evernoteクライアントなど、ハードウェアカテゴリーでは「VAIO」や「ScanSnap」などが掲載され、リンク先からパートナー企業のウェブサイトに誘導する。

 また、ノートブックカテゴリーでは、Evernote用に編集された出版社のコンテンツを掲載する。ユーザーは気に入ったコンテンツをEvernote上の「ノートブック」に登録することで、Evernote上から閲覧できる。なお、ノートブックのコンテンツは、ユーザーの月間アップロード量には含まれない。

 現時点で公開されているのは、「Make Magazine」「Cool Hunting」「California Home and Design」「Black Book Magazine」といった出版社のコンテンツに加えて、Puzzazz.comが提供する各種ゲームやパズル、Evernote TipsブログによるEvernoteの使い方のヒントなど。

 EvernoteのCEOを務めるPhil Libin氏は、トランクについて「パートナー企業の素晴らしい成果を全世界350万人のEvernoteのユーザーにわかりやすく展示するもの。これにより、Evernoteの価値を高められるとともに、パートナーの知名度も向上する」とコメントしている。

 今冬にはトランクの「フェーズ2」として、次のバージョンをリリースする予定。これによりEvernoteユーザーは、アプリケーション内から製品やサービスを購入できるようになり、パートナー企業もトランクを通じて、無料あるいは有料でサービスや製品、コンテンツを配布することで新たな収益確保の手段が持てるとしている。

 なお、トランクをデスクトップ用クライアントで利用するには、Windows版およびMac版のどちらの場合でも、最新版をインストールする必要がある。また、iPadやその他のモバイル向けのEvernoteクライアントに対しても、近日中にトランクを導入する予定だとしている。


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(増田 覚)

2010/7/15 13:15