UQが「WORLD WiMAX」展開、日米間でWiMAX相互利用を可能に


 UQコミュニケーションズは、米WiMAX事業者であるClearwireと提携し、9月1日より日本および米国間でのWiMAXの相互利用を開始する。対応端末のユーザーは、2011年3月末まで米国でのWiMAX利用料が無料となる。

 今回の提携はローミングではなく、UQとClearwire間での相互利用契約となる。米国でWiMAXを利用する場合、Clearwireが提供する1日利用サービス「CLEAR Free Day Pass」に申し込む。逆に、Clearwireのユーザーが訪日した場合、UQの渡航者専用1日利用サービス「UQ Day Pass」が提供される。UQでは海外のWiMAX事業者との相互利用を「WORLD WiMAX」と総称し、順次展開していく。

 対象となる端末は、インテル製のWiMAX通信モジュール「WiMAX/WiFi Link 5150」「Centrino Advanced-N + WiMAX 6250」を搭載したパソコンに限られる。WiMAX対応のデータ通信端末およびモバイルWi-Fiルーターは対象外で、UQコミュニケーションズでは「現時点で対応を拡大していく計画はない」とコメントしている。

 UQによれば、認証方式など事業者毎に少しずつ異なる技術要件をインテル製モジュールが満たしていたために、内蔵モジュールのみの対応になったという。今後、海外で相互利用先を拡大する際も、協議の上で対応端末を決定していく。

 なお米国での利用は、日本国内でWiMAXサービス加入後約2週間後からとなる。「CLEAR Free Day Pass」には、名前とメールアドレスを入力して申し込める。米国では、ホノルル、シアトル、シカゴなどWiMAX対応エリア米国内55都市で利用できる。

 2011年3月末までは無料で利用可能で、その後有料化される予定。米国での利用料およびサービス内容はClearwire側が決定する。クレジットカードなどを登録した上で利用する形になるとみられる。


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(津田 啓夢)

2010/8/31 17:47