「震災時帰宅支援マップ 首都圏版」のスマホアプリ、Android版も登場


 株式会社マップル・オンは、「震災時帰宅支援マップ 首都圏版」のAndroidアプリを発売した。Android 2.2以上に対応しており、Android Marketから入手できる。価格は800円だが、9月30日まではキャンペーン特別価格450円。

 震災時に交通網がマヒした際に自宅まで歩いて帰るための地図・情報を収録した書籍「震災時帰宅支援マップ 首都圏版」(発行:昭文社)をアプリ化したもの。8月22日に発売された同書籍の最新版と同じ地図データを採用。3月11日の大地震の発生を受け、「震災対応マニュアル」などの内容も追加した。

現在地と目的地の方向の表示歩いてきた軌跡の表示「帰宅支援ルート」マップ

 Androidアプリ版では、GPSにより地図上で現在地を確認し、登録した自宅などの目的地の方向・直線距離などを表示できる。地図データは一括でダウンロードしてAndroid端末のSDカードに格納しておくタイプの“オフライン地図”のため、データ通信回線が使えない事態になった際や電波圏外であっても使えるのが特徴だ。

 収録している「帰宅支援ルート」マップには、東京都が選定する「帰宅支援対象道路」および隣接各県の「緊急輸送路」をもとに昭文社が独自に選定したルートが示されており、水やトイレなどを提供するために災害時に設置される「帰宅支援ステーション」、支援体制がとられるガソリンスタンドやファストフード店、コンビニエンスストア、昭文社が独自調査で確認した危険個所や休憩場所の情報を掲載している。

 このほか、帰宅支援ルート以外の範囲で首都圏の主要道路をカバーした「首都圏マップ」、主にJR山手線内の範囲の「都心部マップ」などを収録している。

 マップル・オンでは、「今年の“防災の日”は、例年と違い、現実的に防災対策を考える日になる」と指摘。大震災が起きた際は会社などにとどまることが推奨されているが、事情により歩いて帰ることを選択する場合には地図が必須アイテムであり、中でもスマートフォンアプリは自分の位置もわかる新たな必携アイテムだとしている。

 なお、同アプリのiPhone版はすでに7月に発売されているが、今回のAndroid版発売に合わせ、iPhone版の地図も最新のものに更新した。すでに購入しているユーザーも、アップデートにより無償で更新できる。


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(永沢 茂)

2011/9/1 06:00