DNSSEC.jpが「DNSSEC Readyロゴ」作成中、年明けに発表見込み


株式会社ブロードバンドタワーの大本貴氏

 DNSSECジャパン(DNSSEC.jp)は、サービスや製品がDNSSECに対応しているかを確認し、対応していることを示すことのできる「DNSSEC Readyチェックリスト」と「DNSSEC Readyロゴ」を作成中だ。株式会社ブロードバンドタワーの大本貴氏によると、「詳細を来年早々に発表できる見込み」。その際にはDNSSEC.jpのホームページ上で告知をするという。

 DNSSEC.jpは、DNSのセキュリティを向上させるDNSSEC(Domain Name System Security Extensions:DNSセキュリティ拡張)について、その導入ならびに普及のために、ドメイン名登録管理事業者、ドメイン名取扱事業者、ドメイン名登録者、DNS運用者、ネットワーク運用者などの関係者が集う場として2009年11月に設立された。これまでに、DNSSECに関するさまざまな情報を公開してきている。

 DNSSECとは、DNSの応答がドメイン名の正当な管理者が意図したものであること(出自の認証)、およびDNSの応答においてDNSレコードの改変や欠落が無いこと(完全性の保証)を保証できるようにする仕組みのこと。DNSSECを利用すると、受け取ったDNS応答が本当に正しいものかどうかを検証することができるようになる。

 「DNSSEC Readyチェックリスト」および「DNSSEC Readyロゴ」は、商用・非商用を問わず、提供するサービスや製品がどの程度DNSSECに対応しているかを客観的に示すためのものとして用意される。本ロゴおよび本チェックリストの利用者は、それぞれのカテゴリーにおいてチェックリストを自らチェックし、適合が確認できた場合に、適合するサービスあるいは製品を明示した上で本ロゴを利用できる形にするということである。そのため、ロゴの使用は、DNSSEC.jpが何らかの認定を与えるものではない。

 「DNSSEC Readyチェックリスト」と「DNSSEC Readyロゴ」は、東京・秋葉原の富士ソフトアキバプラザで開催された「Internet Week 2011」において、11月30日に行われたセッション「DNS DAY」の中で大本氏が発表した。


「DNSSEC Readyロゴ」の利用規程(抜粋)「DNSSEC Readyチェックリスト」(抜粋)




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(遠山 孝)

2011/12/5 16:13