「デイリーポータルZ」がHTML5導入、「すごいいいね!」ボタンも考案


 ニフティ株式会社が「@nifty」のポータルサイトにおいて、「Internet Explorer 9 HTML5を使った新しい機能を体験しよう!」と題したキャンペーンを開始した。HTML5を活用し、Internet Explorer 9(IE9)に最適化した@niftyのコンテンツを体験できるようにしている。IE9の普及を目指す日本マイクロソフト株式会社の協力のもと、「IE9 @niftyカスタマイズ版」の利用促進も兼ねて展開するものだ。

 キャンペーンは12月1日~26日まで実施。5日からは「@nifty」トップページの最上部にも、キャンペーンページへの誘導バナーが掲載された。IE9に最適化したコンテンツとしては、Twitterと連動した「クリスマスほしいものツリー」を公開。これは、キャンペーン専用アカウント「@ie9_nifty」をフォローした上で自分の欲しいものをつぶやくと、抽選でXbox 360が当たるというもの。現在のところ、賞品のXbox 360の台数は1台だが、投稿数に応じてページに表示されるツリーが大きくなっていく仕掛けで、投稿1000件ごとに賞品が1台ずつ追加される(最大10台まで)。

IE9に最適化しているという「クリスマスほしいものツリー」

 さらに、@niftyの脱力系ポータルサイト「デイリーポータルZ」でも、今回のキャンペーンに合わせてHTML5を活用したコンテンツを制作する。まずは5日、「HTML5で作ってみた」と題した記事を掲載。その中では、「『いいね』の3文字で収まらない感情を表すボタン」として、「すごいいいね!」ボタンを公開している。

 デイリーポータルZのウェブマスターである林雄司氏は、同じ「いいね」にも幅があると指摘。それを説明するために、「たとえば、冬の海で冷え切ったときに飲む温かいお茶。飲んで身体の芯が溶けてゆくような感覚を味わいながら出る『いいね』」の感覚を共有できる「いいね!」ボタンを提示している。HTML5のvideoタグを活用した。

寒い海でお茶を飲んだときのいいね(「デイリーポータルZ」より)

 その上で、見た目は「いいね!」ボタンでありながら、「……こ、これは」「すごいのでは」「最高!」「ウヒョー」などの「いろんなほめ言葉」を表せるボタンを開発・公開した(詳細は同記事を参照)。さらに、この「すごいいいね!」ボタンに追加する言葉も募集している。

「すごいいいね!」ボタン

 ニフティでは、「シュフモ」「占い@nifty」など複数のスマートフォンサイトや、PCサイトでは「@nifty ENGINEER_BLOG」において、すでにHTML5の活用実績があるが、デイリーポータルZでは今回が初めてだという。

 HTML5を活用したコンテンツとしてデイリーポータルZでは15日、「あっぱれが出るTODOリスト」も公開予定だ。


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(永沢 茂)

2011/12/5 18:37