auにもCarrier IQ入り端末が存在、KDDIでは「動作せず」と説明


 KDDI株式会社は7日、同社が日本国内で販売しているauのAndroidスマートフォン全端末について、米Carrier IQのソフトがインストールされていないことを確認したと、本誌取材に対して回答した。

 Carrier IQは、米国のスマートフォンに埋め込まれ、ユーザーの許可なしにプライバシー情報を記録・送信しているのではないかとして、問題となっていた。

 KDDIではすでに6日、HTC製のAndroid端末2機種(ISW11HTとISW12HT)について、Carrier IQのソフトはインストールされていないとしていた。今回、auで扱っている他メーカー製のAndroid端末についても、インストールされいないことを確認した。

 なお、インストールされていないとしていたHTC製のau端末からも、Carrier IQのソフトが見つかったとの指摘が一部で挙がっており、本誌にも読者から報告が寄せられている。

 KDDIはこの件を把握しているといい、その理由については「海外で先行販売されていたキャリア用のソフトを一部流用しているため。ファイルとして残っていても、実際に動作しないことは確認済み」と説明している。

 端末に存在するCarrier IQ関連のファイルをどうするかについては、「現時点でソフトウェアアップデートなどで当該ファイルを見えなくすることは考えていない。それよりも、Carrier IQのソフトが動作しないということを告知していきたい」とコメントしている。


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(増田 覚)

2011/12/7 16:16