KDDIウェブコミュニケーションズ、開発者向けにCloudCore VPSを無償提供


 株式会社KDDIウェブコミュニケーションズはCloudCore VPSのサービス開始に合わせて開発者支援制度を新設。開発者向けにCloudCore VPSを無償提供している。12月7日には開発者支援制度 Information Meetingを開催。開発者支援制度の利用者と利用希望者の参加を募り、CloudCore開発者支援制度についての説明とCloudCore VPSの紹介を行なった。

開発コミュニティを対象にCloudCore VPSを1年単位で無償提供、継続も可能

株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ ホスティング事業部 商品開発チーム マーケティングプランナー 松本光平氏

 開発者支援制度については株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ ホスティング事業部 商品開発チーム マーケティングプランナーの松本光平氏が、CloudCore VPSを1年間無償提供する支援について説明。開発者コミュニティからの利用申請を受け、簡単な審査で無償提供するが、審査のポイントとして、(1)Web上で活動が確認できること、(2)営利目的ではないこと、(3)「開発」「開発者」に関係した3人以上のコミュニティであること、という3点を挙げた。

 CloudCore VPSは審査の後に1年間無償提供するが、継続して複数年利用も可能。利用は、1年ごとに提供可否の確認を行うが、継続利用に成果物を求めるつもりはなく、「普通に活動していれば問題ない」(松本氏)という。また、内容により、複数台の提供も可能だという。

 CloudCore VPSの無償提供のほか、交流会や勉強会などを開催する会場として、KDDIウェブコミュニケーションズのセミナールームも無償で借りることができる。会場となるセミナールームは机を使う場合は最大32人まで、机が必要なく椅子だけで良い場合は、椅子を70ほど利用できる。有線LAN、WiFi環境のほか、利用は事前相談が必要だが、Ustream設備も用意。飲食物の持ち込みも可能だ。


CloudCore VPSの提供と同時に開始した開発者支援制度CloudCore VPSを1年間無償提供勉強会の会場としてKDDIウェブコミュニケーションズのセミナールームを貸し出す


CloudCore VPSは1月中旬に通常受付再開、ubuntuやdebian、BSDにも対応

株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ SMB事業本部 ホスティング事業担当副本部長 角 俊和氏

 交流会ミーティングには株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ SMB事業本部 ホスティング事業担当副本部長 角 俊和氏も出席。現在新規受付を中止しているCloudCore VPSについて説明を行った。

 角氏によれば、CloudCore VPSは11月15日の発表と同時にリリースしたが、リリース後3日間で想定数が売り切れてしまったと説明。予想をはるかに超えた申し込みがあったことを明らかにした。受付再開のスケジュールについては、年内は予約分について案内を行い、2012年1月中旬から通常受付を再開する予定だと述べた。

 また角氏は、機能強化について、12月末にVNC接続の開放を予定。1月にはカード決済に対応し、利用可能OSにubuntu、debian、FreeBSD、NetBSDを追加する見込みだと述べた。2~3月はユーザー側のOSイメージを持ち込んで利用可能にするなどの機能追加を予定しているという。


CloudCore VPSではKVMを採用し、自社でスクラッチから起こしたリリース後3日で想定数が売り切れたため、現在は新規受付を中止している通常受付は1月中旬に再開予定

 そのほか交流会ミーティングでは、KDDIウェブコミュニケーションズが12月2日にベータ提供を開始したAPI「boundio」のサービス紹介も行われた。「boundio」は、Webサイトに組み込むことでインターネット上から電話をかけられるクラウドAPIサービス。boundioを利用すると、Webサイトに組み込むだけで電話認証機能が利用できる。

 「boundio」ベータ版は無償で利用可能で、一契約につき500ポイントが付与され、固定電話あての発信が15ポイント、携帯電話あての発信が25ポイントなど、500ポイントを使い切るまで何度でも利用できるため、ぜひ開発者のみなさんに使ってほしいと呼びかけた。「boundio」の正式版は来春の提供開始を予定している。

12月2日に発表したAPI「boundio」ベータ版では500ポイントを無料で利用可能「boundio」の適用例



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(工藤 ひろえ)

2011/12/9 06:00