DeNAがグリーを逆提訴、損害賠償と謝罪文を要請
ゲームポータルサイト「Mobage」を運営する株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)は31日、グリー株式会社および同社代表取締役社長の田中良和氏に対して、不法行為などに基づく損害賠償と謝罪文の掲載などを請求する訴訟を提起したと発表した。
訴訟を行った理由についてDeNAは、グリーが2011年11月21日に発表したプレスリリース文面や田中氏の各所での多数の発言において、DeNAが違法行為を行っているかのような指摘がなされたことに対する法的措置だと説明。DeNAの主張の詳細は今後、訴訟の場で明らかにするという。
両社をめぐっては、DeNAが独占禁止法に違反する行為があったとして、2011年6月に公正取引委員会が排除措置命令を行なっている。排除措置命令によると、DeNAは特定のソーシャルゲーム事業者に対して、グリーが運営する競合サービスの「GREE」にゲームを提供した場合には、モバゲータウン(現Mobage)のサイトにゲームのリンクを掲載しないようにし、GREEへのゲーム提供を妨害していたことが、独占禁止法違反にあたるとしている。
その後、グリーはKDDI株式会社と共同で2011年11月21日、DeNAに対して、不法行為に基づく10億5000万円以上の損害賠償請求訴訟を提起。この件を発表したプレスリリースでは、「違法行為を取りやめる方針を示しながら、その一方で、それ以後もMobageでゲームを提供しているソーシャルゲーム提供事業者がGREEでもゲームを提供しようとすると、これを妨害していると思われる」などとしていた。
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(増田 覚)
2012/1/31 18:22
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