米Amazonの2011年Q4決算、Kindleが販売好調も営業経費増加で増収減益


 米Amazon.comは1月31日、2011年第4四半期(10月~12月)の決算を発表した。売上高は174億3100万ドルで、前年同期の129億4800万ドルから35%増加。営業利益は2億6000万ドルで、前年同期の4億7400万ドルから45%減少。当期純利益は1億7700万ドルで、前年同期の4億1600万ドルから58%減少した。

 2011年11月には「Kindle Fire」や「Kindle Touch」など新バージョンのKindleを発売し、ホリデーシーズンのKindle端末の販売台数は前年同期比177%増を記録するなど、売上を伸ばした。一方、売上原価やマーケティング費用などの営業経費が増加したことで、利益は減少した。

 地域別の売上高は、北米が99億200万ドル(前年同期比37%増)、海外(英国、ドイツ、日本、フランス、中国、イタリア、スペイン)が75億2900万ドル(同31%増)。部門別の売上高は、メディア部門が60億900万ドル(同15%増)、家電・日用品部門が109億1300万ドル(同48%増)。

 2011年通期の決算は、売上高が480億7700万ドル(前年比41%増)、営業利益が8億6200万ドル(同39%減)、純利益が6億3100万ドル(同45%減)。2012年第1四半期の見通しについては、売上高が120億~134億ドルの範囲内、営業損益が損失2億ドル~利益1億ドルの範囲内としている。


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(三柳 英樹)

2012/2/1 16:39