Huluで英BBC番組の配信がスタート、南明奈も“ホッキョクグマ”コスプレで応援


発表会に出演された皆さん

 フールージャパン合同会社は17日、動画配信サービス「Hulu」において、英国の公共放送局「BBC(The British Broadcasting Corporation)」の番組を配信すると発表した。同日に英国大使館で開催された発表会には、脳科学者の茂木健一郎さん、フリーアナウンサーの滝川クリステルさん、タレントの南明奈さん、子役の渡邉このみちゃんが招かれ、BBC番組の魅力を紹介した。

600時間分のBBC番組を配信、その魅力を茂木さん・滝川さんが語る

 今回のBBC番組配信にあたっては、BBC番組の配給元である英BBCワールドワイド社とHuluの間で複数年のコンテンツパートナーシップが締結された。17日から実際の配信もスタートしており、自動車番組「Top Gear」やSF恐竜ドラマ「プライミーバル」など約600時間分のコンテンツがHuluの定額料金(月額1480円)で視聴できる。

トークセッションでHuluの魅力を語り合った茂木さん(左)と滝川さん

 17日の発表会には、BBCのファンという茂木さん、滝川さんの両名によるトークセッションが行われた。茂木さんは「BBCの番組は内容も素晴らしいが、(制作者の)ものすごいパッションを感じる。脳にいい番組を使っているのがBBC」と、会場に詰めかけた報道関係者を意識してか、脳の話題を織り交ぜつつ印象を語った。

 今回Huluで配信を開始した作品の中では、特にコメディーが気になっているという。リトル・ブリテン、アブソリュートリー・ファビュラスなどを具体的に挙げ、その社会風刺の効き具合は英国独特のものだと感心していた。

 一方の滝川さんは、男性と一緒に「Top Gear」を良く見ていると話す。「といっても弟と、なんですが」と即座に種明かししていたが、茂木さんは「いや、こういうことも言わないとスポーツ新聞とか書いてくれないから」と、冗談めかしていた。


タブレットを手にHuluの使い方を説明する茂木さん滝川さんはネイチャー系番組にも興味があるという

 茂木さんはデモ用のタブレットを手に取りながら「Huluの良いところはクラウドだということ。タブレットで見終わった部分の続きを、早送りをすることなく別のスマートフォンから見られる」と、その機器間の連携について高く評価していた。

 茂木氏の本領である脳科学の見地からは、英語を学びたい人にとってBBC番組が最適という。「英語は接した時間に応じて上達するもの。日本人は英語下手というが、果たして何時間英語を聞いたのか。長い時間、英語の刺激を脳に与えることが重要」と茂木さんは力説。滝川さんも「とにかく接すること。聞き流すだけでもいいですからね」と同意していた。米国と英国で微妙に異なる英語発音に触れることも、脳にとってより意義深いことだという。

 滝川さんは、Huluの魅力を「移動中も見られること」と語る。移動中に音楽を聴くことが多いため、今回配信される作品の中ではジャズが気になるという。その上で「コメディーも見たいのですが、電車の中で1人笑ってる姿はちょっと怪しいかも」と苦笑いしていた。「今後は(グラミー賞6冠で英国出身の)アデルのライブも見られるようになれば」とも要望していた。

南明奈、渡邉このみがホッキョクグマと一緒に登場?!

ホッキョクグマの一家として登場した

 トークセッションの終盤には、もう1組のゲストとして南さん、渡邉さんが登場した。配信を開始したばかりのイチオシ番組「ホッキョクグマ - 氷の上のスパイ」にあやかって、2人とも白熊の扮装を披露した。

 巨大なホッキョクグマ着ぐるみとともに登壇した南さんは「休日は家でまったりすることが多いのですが、その時間がHuluとBBCでますます充実しそう」とにこやかに語った。一方の渡邉さんも「今日は初めてのイベントで緊張しました。でも、お母さんグマがいてくれて楽しかったです。皆さんもHuluをぜひ見てください」と呼びかけた。


ホッキョクグマコスプレを披露した南さん渡邉さんも一生懸命コメントしていた

Hulu幹部「PCで見た番組の続きを山手線の中でも」、英国大使も登壇

Hulu国際部 上級副社長のヨハネス・ラーチャー氏

 茂木さんらのトークセッションに先立って、Huluの国際部で上級副社長を務めるヨハネス・ラーチャー氏が挨拶を行った。ラーチャー氏は、Huluが定額制かつマルチデバイス対応である点を強調。さらに、再生位置の共有によって「職場のPCで見た番組の続きを、家に帰る途中の山手線の中で(スマートフォンで)見ながら、さらにその続きを自宅のテレビで見ることができる」とアピールした。

 一方、BBC側からはジョイス・ヨン氏(BBCワールドワイド セールス&ディストリビューション アジア シニアバイスプレジデント&ジェネラルマネージャー)が登壇。「Huluは革新的で使いやすいサービス。あらゆるジャンルを網羅するBBCの世界をお楽しみいただくのに最適」と、賛辞を寄せた。

 また、発表会会場となった英国大使館を代表して、サー・ディビッド・ウォレン駐日英国大使が日本語で挨拶を行った。ロンドンオリンピック開催、エリザベス女王即位60周年のメモリアルイヤーである2012年は、英国の文化やライフスタイルを知ってもらうための好機だとし、「中でもBBCは上質なドキュメンタリーから風刺の効いたコメディーまで、バラエティーに富んだ作品を揃えている。ぜひこれらの番組をHuluで気軽に楽しんでほしい」と語った。


BBCワールドワイドのジョイス・ヨン氏駐日英国大使のサー・ディビッド・ウォレン氏も登壇した

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(森田 秀一)

2012/2/17 17:47