Googleが不正サイト対策を説明、1日あたり約9500の不正サイトを発見


 Googleは20日、マルウェアの配布サイトやフィッシングサイトなどからユーザーを守るための取り組みを公式ブログで紹介した。

 Googleでは、マルウェア配布サイトなどの悪意のあるサイトをリスト化し、「Safe Browsing API」として公開している。このAPIはGoogle ChromeだけでなくFirefoxやSafariも利用しており、現在6億人のユーザーを悪意のあるサイトから守っているとしている。

 Googleでは現在、1日あたり約9500もの悪意のあるサイトを発見しており、検索結果のページでは1日あたり約1200万~1400万ものマルウェアに関する警告を表示していると説明。Google Chromeでのダウンロード時に出されるマルウェアの警告は1日あたり約30万件に上り、毎日数千通の通知をウェブ管理者に対して送っているという。

 フィッシングサイトについては、手口が巧妙化するとともに行動が迅速化しており、検出されることを避けるために1時間以内で削除されるサイトも見られるという。マルウェアの配布サイトも同様に、無料のホスティングサービスや自動生成したドメイン名を利用するなど、検出を回避するための様々な技術が用いられている。また、サイトは地理的に分散して配置され、より標的を絞った形での攻撃も増えているとしている。


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(三柳 英樹)

2012/6/20 14:53