Skypeが「IM無断送信バグ」を修正、対象ユーザーはアップデートを


 米Microsoft子会社のSkypeは17日、ユーザーに無断で他のコンタクトにインスタントメッセージ(IM)を送信してしまうバグを修正するアップデートの提供開始を発表した。

 このバグの対象となるバージョンは、「Skype 5.10 for Windows」「Skype 5.8 for Mac」「Skype 4.0 for Linux」「Skype 1.2 for Windows Phone」。なお、「Skype 5.9 for Windows」「Skype 2.8 for Android」「Skype 4.0 for iOS」には問題がないことを確認したとしている。

 Skypeでは現在、アップデートの公開作業を行っている最中で、ユーザーに対してアップデートの通知が表示され次第、適用するよう推奨している。

 適用された後のバージョンは、「Skype 5.10.0.116 for Windows」「Skype 5.8.0.1207 for Mac」「Skype 4.0.0.8 for Linux」となる。

 この問題は、Skypeユーザーの1人がSkypeフォーラムに投稿したバグ報告によって明らかになった。そのユーザーは、コンタクトリストに載っているユーザーに送信したIMが、別のコンタクトに対しても送信されてしまっているのではないかとの強い疑念を抱いていた。Skypeは16日になってこの事実を認め、修正することを約束していた。

 Skypeによると、Skype IMセッション中にクライアントがクラッシュすると、状況によっては、最後に入力されたIM、または過去に送信済みのIMが、意図していたのとは異なるコンタクトに対して送信されてしまうことがあるという。送信されてしまうのは、Skypeクライアントの再起動後、または別の新ユーザーとして再ログインした時だとしている。

 Skypeは、「被害ユーザー数の特定はできない」としながらも、エラーが発生する特定の状況が起きうる可能性が小さいことから、「被害者数は少ないと信じている」と説明している。


関連情報


(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/7/18 11:32