東大先端研とMS、Kinectを応用した障害者の活動支援ソリューションを開発


 東京大学先端科学技術研究センター(東大先端研)と日本マイクロソフト株式会社は3日、入力デバイス「Kinect for Windows」を応用し、重度の障害がある人の活動を支援するソリューション「OAK(オーク) - Observation and Access with Kinect -」を共同開発したと発表した。

 今回開発した「OAK」は、脳性まひや脊髄性筋萎縮症などにより重度の障害がある人の口の開閉や手の動きなど任意の動きをKinectで検出し、意志を表したり能動的に活動したりすることを支援するソリューション。動作環境はWindows 7およびKinect for Windowsで、Windows 8にも対応予定。

 東大先端研とマイクロソフトでは、10月5日~7日にキッザニア東京で開催する体験会を皮切りに、OAKを利用した「重度肢体不自由・重複障害のある子どものためのICT活動体験プログラム」を全国の主要都市などで実施し、知見を集める。また、障害者支援技術製品販売会社から、Kinect for Windowsセンサー、フィッティングやサポートをセットにしたパッケージとしての販売も検討されている。

OAK 「エアスイッチ」動作画面
OAK 「フェイススイッチ」動作画面
OAK 「モーションヒストリー」動作画面

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(三柳 英樹)

2012/10/3 16:57