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PCレスUst・ニコ生配信機器「VidiU」、参院選を見据えた選挙パックも用意

 株式会社メディアトラバースは、PCレスでH.264映像・音声のインターネット配信が行える機器「VidiU」の予約を5月6日から開始したと発表した。価格は9万4000円。発送開始は5月20日の予定。

 メディアトラバースによると、VidiUは、プロ向けのH.264映像・音声配信機器を手がけてきた米Teradekによるコンシューマー向け低価格モデル。HDMI出力のビデオカメラを接続することで、撮影した映像をUstreamなどの動画サービスにRTMP方式で配信できる。配信解像度は480p~1080p30、ビットレートは250kbps~5Mbps。デインターレーサーを内蔵しており、インターレースカメラでも高品質な映像を配信できるとしている。

 動画サービスは、UstreamおよびLivestreamについてはネイティブでサポートしており、アカウント名を登録するだけでボタン1つで配信可能だという。今後はニコニコ生放送に対しても同様のネイティブサポートを計画している。

VidiU
VidiUをビデオカメラに取り付けた状態

 VidiUの本体サイズは77×102×26mm(幅×奥行×高さ)、重さは150g。ネットワークインターフェイスは、IEEE 802.11a/b/g/nの無線LAN、10/100Base-Tの有線LANのほか、3G/4Gモデム(NTTドコモ、イー・モバイル、au、UQ WiMAX)用のUSBポートを備える。電源は、内蔵のリチウムイオンバッテリーで約1時間使用できるほか、ACアダプターが付属。設定は、本体のLCDディスプレイとボタンを使って行う方法のほか、無線LAN接続したiPhoneアプリからも行える。ファームウェアアップデートにより、Android/PCのウェブブラウザー経由での設定にも対応予定。

 メディアトラバースでは、ネット選挙運動を解禁する改正公職選挙法が成立したことを受け、夏の参院選を見据えた「VidiU選挙パック」も用意した。屋外での街頭演説などの動画を配信できるよう備品をセットにしたもので、価格は12万4000円。約4時間の使用が可能な外付けバッテリー、シガーソケット対応バッテリーチャージャー、カメラ取り付け用金具などが付属するほか、参院選終了までの期間はWiMAXモデムがレンタル提供される。また、ビデオカメラと選挙パックの機器を収納可能なウエストポーチも付属する。

VidiU選挙パック

(永沢 茂)