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インテリジェントな人が使うイメージの電子書籍端末「Kobo Aura」日本発売

 楽天株式会社の電子書籍事業子会社であるカナダのKobo Inc.は、日本市場で提供する電子書籍専用端末について、すでに販売している「Kobo Glo」と、新製品の「Kobo Aura」の2機種に絞って展開していくことを明らかにした。楽天が11月26日に開催した電子書籍事業についての記者説明会で、同社の舟木徹氏(パッケージメディア事業・イーブックジャパン事業担当役員)が説明した。

楽天株式会社の舟木徹氏(パッケージメディア事業・イーブックジャパン事業担当役員)

 Kobo Auraは、1万2800円で現在予約を受け付けており、12月上旬に出荷開始。搭載する電子ペーパーディスプレイは、6インチのE Ink Perlディスプレイで、解像度は212dpi。フロントライトは均質でムラのない「ComfortLight」技術によるものだという。本体サイズは114×150×8.1mm(縦×横×厚さ)、重さは174g。内蔵メモリは約4GB(うち使用可能領域は約3GB)、外部メモリはmicroSD(最大2GB)とmicroSDHC(最大32GB)に対応する。通信機能はIEEE 802.11b/g/nの無線LAN。

 舟木氏によると、高性能であるとともに、デザインを重視した製品だという。本体の軽量化により、本をよく読む人にとって持ち運びが便利な上、ピンチイン/ピンチアウトによる文字サイズの調整も可能で、操作性も向上。また、フルフラットのディスプレイは、スタイリッシュな製品を好むユーザーにも合うとし、「インテリジェンスな人が使っているイメージを訴求したい」とした。

Kobo Aura

 Kobo Auraの投入により、同社が日本で提供する電子書籍専用端末は、ハイエンドタイプのKobo Auraと、スタンダートタイプのKobo Gloという棲み分けになる。Koboにはこのほか、より高精細な電子ペーパーディスプレイを採用した「Kobo Aura HD」という製品もあるが、これについては日本市場への投入予定はない模様。舟木氏は、日本におけるE Ink搭載端末については「汎用型のKobo Gloと、ハイエンド型のKobo Auraで勝負していく」とした。

 なお、Koboでは電子書籍専用端末以外に、カラー液晶ディスプレイ搭載のAndoridタブレット「Kobo Arc 7HD」および「Kobo Arc 7」も開発している。26日には、これら2機種の日本市場への投入も発表されている。

「Kobo Aura」「Kobo Glo」の位置付けと特徴

(永沢 茂)