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国立情報学研究所、小中学生向け情報学ワーショップなど初の試み

6月に開催の「オープンハウス2015」で、女子高生のキャリア相談も

 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立情報学研究所(NII)が取り組む研究・事業内容を紹介するイベント「国立情報学研究所オープンハウス2015(研究成果発表・一般公開)」が6月12・13日、学術総合センター(東京都千代田区)で開催される。

「国立情報学研究所オープンハウス2015」ポスター

 人工知能やロボット、セキュリティ、量子コンピューター、学術情報の流通を支えるネットワークなど、「情報学」にかかわる研究成果や事業を披露する。「NII研究100連発」では、NIIの教員が計100件の研究を発表。「デモ・ポスター展示」では、来場者が研究者に直接質問できる場も用意する。

 株式会社KADOKAWA取締役会長の角川歴彦氏やNII教授の中島震氏による基調講演、AIに関する産官学連携交流会、「脳内身体表現の変容機構の理解と制御」と題した新学術領域研究発表会も行われる。

 また、若年層向けの企画として、「女子高生のためのサイエンスLife Cafe~ワークスタイルラボ」を開催するほか、初の試みとして「小中学生のための情報学ワークショップ」「高校生のための研究体験講座」を開催する。

 女子高生のためのサイエンスLife Cafeでは、量子情報、科学情報、図書館、ITベンチャー企業で活躍する4人の女性が、将来のワークスタイルに興味を持つ女子高生の疑問に答える場を用意する。

 小中学生のための情報学ワークショップでは、Androidアプリでプログラミングを行い、画面内のキャラクターと一緒にダンボールでできたロボットやぬいぐるみを動かす体験ができるほか、自分の顔がインターネット上に発信されるのを防ぐためのプライバシーを守るメガネを工作できる。また、「暗号カギ」に関する解説や、LINEによるコミュニケーションについて考察するワークショップもある。

 高校生のための研究体験講座では、高校1・2年生を対象に3回にわたって事前に講義やグループ学習を行い、研究がどのようなきっかけで行われるのか、研究の面白さを伝えるプレゼン方法はどのようなものか学習・発表する「プレゼン実践!」を開催する。

(山川 晶之)