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ヤマハ、“見える化”を拡張するRTX1210の最新ファームウェアを提供へ

 ヤマハ株式会社は3日、企業向けVPNルーター「RTX1210」の最新ファームウェアを6月に公開すると発表した。ネットワークの見える化を大幅に拡張するという。

RTX1210

 RTX1210は、主に中小規模拠点に向けたブロードバンドVPNルーター。ヤマハ製のネットワークスイッチを統合管理するLANマップ機能を備えているが、今回の新ファームウェアでは、この“見える化”が拡張され、ヤマハ機器利用時の利便性が大幅に向上するという。

 LANマップではもともと、RTX1210配下のスイッチ「SWXシリーズ」の接続構成(トポロジー)に加え、SWXシリーズに接続した端末も表示することができる。今回、LAN全体を把握したり報告書を作成したりする場合に便利な、一覧表示や一覧印刷を実現する「一覧マップ」機能が追加された。

RTX1210につながる端末の詳細を一覧表示

 また、LANマップの制御対象としてや無線LANアクセスポイント「WLX302」が追加され、WLX302に接続している端末情報も表示・管理できるようになった。この機能を利用する場合は、WLX302側でもファームウェア更新が必要となり、対応ファームウェアは6月にリリースされる予定だ。このほか、最新のレイヤ2スイッチ「SWX2100シリーズ」もLANマップの制御対象になるとのこと。

無線アクセスポイントWLX302につながる端末を表示
SWX2100配下の端末を一覧表示

 さらに、LANマップ機能で保存された正常なLAN状態から変化が発生した場合に、その差分をわかりやすく表示するスナップショット機能において、その変化をメールで通知する機能が追加された。なお、スナップショットの動作間隔は任意で設定できる。

(石井 一志)